2020年は火球の飛来が話題になりました。
それまでは火球などという言葉を聞くこともなかったのに、なぜ急に騒がれるようになったのでしょうか?
もしかしたら 以前にも目撃されていたのかもしれませんが、スマホやドライブレコーダーの普及で映像として残されることが多くなったことも、目撃例の増加の要因だとも言えます。
ただ、少し気になるのは、火球は最小サイズの隕石であるので、それによって起こされる被害の話にまでは発展しませんが、これが巨大なサイズとなると人類、いや、地球は甚大な被害を被ることになります。
今回のらららミステリーは、1908年にロシアで起きた謎の大爆発の真相をご紹介致しましょう。
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実際にあった隕石落下
1908年6月30日、その時は突然訪れました。
ロシア、シベリアにあるツングースカ川上流の上空で、巨大な火の玉が爆発し、周辺に広がる無人の森を約2150平方メートルにわたって破壊したのです。
落下した隕石が大気中で爆発したため強烈な空振が発生し、中心地と目される場所から半径約30キロから50キロにわたって森林が炎上。
広島の原爆の数百倍とされるその凄まじい破壊力
東京都とほぼ同じ面積の樹木が薙ぎ倒されたというので、その暴力的な破壊力は容易に想像できます。
さらには1000キロ離れた家の窓ガラスも割れ、爆発によって生じたキノコ雲は数百キロ離れた場所からも目撃されたといいます。
これは広島に投下された原爆の数百倍の威力だとも言われますが、幸いなことに居住地から離れた大河の奥地であるため、人的被害は公的には認識されていませんが、遊牧民のキャンプが吹き飛ばされるなどで死傷者が出たとする伝聞が残されています。
また、漁師や木こりなど、発見されなかった犠牲者がいた可能性もあると言われていますが、非常に僻地であるため、確認は不可能とされました。
この凄まじい破壊は、発生当時何が起きたのか不明でしたが、のちに「ツングースカ大爆発」と呼ばれるようになり、爆発の原因は以来105年の間、謎に包まれることとなりました。
最新科学によって謎が解明
しかし、その原因がようやく解明されたといいます。
これまで、多くの科学者は彗星の落下が原因ではないかと推測していました。
彗星は主に氷でできており、爆発すると蒸発してしまいます。
現場から隕石の痕跡が見つからなかったため、そう結論づけたのですが、ウクライナ、ドイツ、米国の科学者のグループが、最
新の画像分光法によって隕石の微小な残片を確認しました。
これにより、ツングースカ大爆発の原因は隕石であることが明らかとなったのです。
今となれば、当然隕石だろうと思う人も多いでしょうが、それだけの被害が起きたのですから、その原因の解明は必須であり、その特定に時間を要したことになります。
それは最初に言ったとおり被害地域が広大だったため、その痕跡の発見が困難だったことは言うまでもありません。
クレーターがないのは何故?
ただ、隕石の落下であれば本来、クレーターが残されるはずで、その痕跡が存在しないことが、隕石説の信憑性を下げることになります。
しかし、2007年、米サンディア国立研究所の研究チームがスーパーコンピューターを使った分析により、ツングースカ大爆発では隕石自体は小型でしたが、衝突前のエアバーストの威力が大きかったことを明らかにしました。
隕石が大気圏に突入し 音速よりも速い高音ガスの強力な加工気流が生じたことで、比較的小さな小惑星などでも、地球に衝突した場合に予想される被害規模は大きいと判明したのです。
ただ、この見解に違和感を示した研究者も多く、全て後付け論であることから、政府が何かを隠すためにこじつけ的な理由を後から付け加えただけだと指摘する研究者も現れ、未確認飛行物体、いわゆるUFOが空中爆発をしたのではないか、とも言われるようになりました。
ツングースカ大爆発はUFOの墜落であるという可能性
少し余談になるかもしれませんが、ツングースカ大爆発がUFOの墜落が原因だったのではないかという噂は未だにあります。
もちろんゴシップである可能性の方が高いでしょうが、一概に信憑性が低い説でもありません。
2004年にロシア人研究グループが現地調査を行ったところ、異星人のものとみられる宇宙船の残骸が発見され、ロシアの地方紙がそれを公開しています。
その宇宙船の残骸とされる物体は、表面に三角形の不思議な幾何学模様が刻まれたクリスタル質のものでした。
調査団を組織したツングースカ宇宙現象基金の ユーリ・ラブビン氏によると、発見された物質は地球の技術力で作ることは難しく、宇宙由来であると述べられています。
ラブビン理事長によると、ツングースカ大爆発は、異星人の宇宙船と隕石が空中で衝突したことが原因とした上で、巨大隕石落下に伴う地球的規模での自然災害が起きるのを食い止めるために、異星人が犠牲を払ったといいます。
これは流石に信じ難い話ではありますが、もし、この隕石が地上に達していた場合の被害を想像すると、単なる爆発だけでなく、舞い上がった微塵による大気汚染や日光の遮断など、世界的な影響が推測できます。
その可能性があったにも関わらず、都合よく空中で爆発したのも改めて考えると 不自然といえば不自然で、根拠には乏しいものの 何らかの力が働いて、地球が危機的状況から守られた可能性はあります。
ツングースカ大爆発の由来
近年、宇宙の監視を強める中、アメリカと日本では専門部署が設立されました。
それは、ツングースカのような惨事が起きないよう事前に察知し、対策を取るためでもあります。
とはいえ、現在の科学技術を持ってしても広大な宇宙で地球に危険を及ぼすような隕石を察知することは困難であり、その日が
明日に来る可能性は決してゼロではありません。
もし、そのような隕石が発見されたならば、映画「アルマゲドン」であったように小惑星で核爆発を起こし、軌道を変える方法などが考えられますが、実際にそのようなことが実現可能であるかは不透明と言えます。
2004年に発見されたアポフィスについては、NASAが2029年に地球に衝突する可能性を指摘しました。
その後、2029年には地球の上空 約32500キロを通過するが衝突はしないと修正され、さらにその後、軌道予測は困難という修正が加えられました。
人類が人為的に軌道を変えること
しかし、自然の原理原則に沿って考えると、隕石の惑星衝突は至って自然的なことであり、逆に人類が核弾頭などでその軌道を変えることは不自然極まりないとも言えます。
例えば占星術的な考えだと、私たちの生命を含め、全ての事柄が天体の動きで決められているといいます。
もしそうであれば、天体の動きを変えることで、私たちは予測不能な時代に遭遇する可能性も出てくるということではないでしょうか。
これは、何も私個人の考えなのではなく、マヤなどの古代人を見ても天体の動きには注視し、自分たちの滅亡の時期さえも知っていたと言われています。
現在ではそれらのこともオカルト的に扱われていますが、全てが自然の上に成り立つのであれば、私たちがどう足掻こうとも審判の日は必ず訪れることになります。
もし、人類の努力でそれが1000年2000年ズレたところで、宇宙の時間の流れからいえば 誤差とも気づかれないようなレベルです。私たちは現在だけを考えて生きていますが、実は目を向けるべきところはもっと他にあって、いつも何かを見落としているのかもしれません。
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