私たちが「古代」と呼んでいる時代は、本当に実在すると思いますか?
一説によると、私たち人類の記憶は過去につながってはおらず、どこか別の場所につながっているのではないかという考え方が存在します。
また、パラレルワールド(多次元世界)のように、過去という時間軸と現在は平行して存在するという考え方もあります。
もしかしたら、古代や過去と私たちが認識していることも、別次元で起こっているという可能性もあるのです。
今回は、古代や過去の記憶が実際はどこに保管されているかという謎を紐解いていきます。
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謎の記憶の保管庫とは?
私たちの脳が記憶の保管庫になっていて、そこに記憶があるというメカニズムでさえ、間違っているとする論もあるぐらいです。
でも、私たちの思考の中心は脳であり、身体の動きもその脳に支配されています。
人類の歴史を振り返ってみると、天才的な頭脳を持った偉人のおかげで、今まで進歩することができました。
しかし、実際に調べてみると、脳の容量や構造は他の人とほとんど変わりがありません。
実は、偉人の思考や閃きは1人の人間の脳が生成したものではなく、別の場所から来ている可能性があると言われています。
自分の能力以上の閃きや人の記憶の全てが、「アカシックレコード」と呼ばれる場所に保管されているという説があります。
アカシックレコードとは?
アカシックレコードには、元始からの全ての事象、想念、感情が記憶されていると言います。
これは物質的な場所ではなく概念を指し、過去のあらゆる出来事の痕跡が永久に刻まれているという考え方がベースとなっているそうです。
さらに、別名記憶層とも呼ばれ、私たち人間に記憶だけではなく、宇宙誕生以来の全ての存在について、あらゆる情報が蓄えられているらしいのです。
もしこれが真実だとすると、私たちはここにアクセスさえできれば、学ぶという行為をせずに、記憶などを引き出すだけで全ての知識を取り出せることになります。
つまり、「答えは全て内側にある」とよく言われるのも頷けます。
これは自己啓発的な呪文ではなく、実際に私たち1人1人が全ての質問の答えを持っており、それにアクセスできるかがポイントとなってくるというわけです。
アカシックレコードの所在とは?
アカシックレコードは物質的に存在するものではなく、アクセス方法も不明なものとされています。
また、アカシックレコードはインターネットの構造にとても似ている部分があるとも言われています。
例えば、クラウドストレージに各端末からアクセスして、データをコンピューター本体の内部ではなく、クラウド上に保管するイメージに近い部分があります。
要するに、私たちの脳は、アカシックレコードの情報を受信するための受信機であり、必要な情報をダウンロードして自らの記憶として認知する仕組みになっているそうです。
このように考えれば、テレパシーやリモートビューイング(遠隔透視)なども理論的には可能で、霊視などもこの技術を応用しているものとも言うことができます。
ただし、アカシックレコードは私たちの意識の深い層に存在しているそうなので、日常生活の顕在意識からではアクセス不能で、潜在意識へのアクセスが必要になるそうです。
潜在意識にアクセスするためには、瞑想を日常生活に取り入れることで波動を上げることが必要だと言われています。
ところが、社会生活を続けたままでは、すぐに顕在意識の世界に連れ戻されてしまうそうです。
アカシックレコードは別次元や宇宙に存在するという説もありますが、まだハッキリとは分かっていません。
細胞が記憶する機能がある?
アカシックレコードという概念の他には、記憶は細胞自体に記憶されるという「記憶細胞」という考え方があります。
例えば、臓器移植の際、臓器提供を受けた側の人に臓器提供者の記憶が宿るという話があります。
この現象は医学的にも認められており、人間の思い出、癖や嗜好というのは脳だけでななく、1つ1つの細胞にも記憶されているのではないかという仮説が生まれました。
この現象の真偽は未検証ではありますが、脳は入力された信号を処理して運動プログラムへの変換する仕組みを持っています。
つまり、脳は状況判断をして行動するための装置と言い換えることもできます。
そう考えると、「細胞記憶」という仮説も可能性がないとは言い切れません。
人間の脳の仕組みと記憶のメカニズム
私たち人間の脳は神経細胞をシナプスでつなぎ、神経細胞はシナプス結合を介して信号伝達しています。
そのため、神経科学の専門家たちは、記憶が蓄えられるのは脳細胞をつなぐシナプスであると考えてきました。
これは、コンピュータの仕組みになぞらえることができます。
コンピュータでは膨大なデータを蓄積する役割を担うのはハードディスクであり、人間の脳内で同じ働きをしているのはシナプスであるというのが、医学会の通説とされてきました。
それなので、シナプスが破壊されると記憶ができなくなり、認知症になると言われています。
当たり前の話にはなりますが、コンピュータではデータ消去を行った場合、そのデータを取り出すことができなくなります。
また、反対にデータを作為的に消去しなければ、勝手に消えてしまうということはありません。
しかし、私たちの人間の記憶のシステムは意図的に消去することはできず、何らかの経験や学びがあると、必ずそれを記憶するようにできています。
通説を覆した研究結果とは?
カリフォルニアのUCLA大学の研究で、この通説が覆される驚くべき結論が導き出されたそうです。
海のカタツムリと言われるアメフラシを使い、次のような実験を行ったそうです。
まず、アメフラシの尾に刺激を与え、神経細胞にシナプスを形成させます。
次に、神経細胞を阻害する薬物をアメフラシに投与します。
さらに、シナプスの記憶を消し、刺激を与える前の状態に戻します。
そしてまた、はじめと同じ刺激を与えます。
その結果、なんと消されたはずの記憶が戻ったことが分かりました。
つまり、記憶がシナプスではなく別の場所にあり、一旦形成された長期記憶は復元可能で、「神経細胞が生きている限り、記憶はどこかに残っている」ということになります。
この実験は、さらに初期アルツハイマー病患者であれば、失われた記憶を取り戻せるということを意味するとも考えられており、今後アルツハイマー病の理解に大きな影響を与える可能性があるとも言われています。
ただし、この大学の研究結果でも、記憶の保存先を突き止めるまでには至らなかったそうです。
この先は科学的な証明に加えて、神智学の観点も必要と言われています。
私たちの記憶が脳にないとすれば、人体の不思議はますます深まることになります。自分が何者なのかという探求につながり、さらに興味や関心が深くなると思います。アカシックレコードは本当にあるのでしょうか、それとも存在しないのでしょうか?何かの拍子に、いきなりアクセスしてしまうこともあるかもしれません。
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