私たちの住むこの世界には、未だ多くの不思議なことや、解明されない謎が多くあります。一つの謎を解明しようとすると、そこからまた新たなる謎が生まれ、それまでの仮設をひっくり返してみたり、解明したとしても別の新しい謎が生まれたりと私たちの興味は尽きません。
そのような未だ解明されてない多くの謎から、いくつかの興味深い謎をご紹介します。
なお、『いまだに解明できない世界の謎』は、シリーズでお送りしています。 他の動画は、再生リストでもまとめていますので、そちらも重ねてご覧ください。
ドイツで回り続ける幽霊観覧車
ドイツのベルリンに、2002年で閉園した遊園地があります。経営がうまくいかず破綻してしまい、経営者たちは国外逃亡してしまいました。
そのため、敷地内にあった遊具などはすべて、取り壊されることもなく置き去りにされたままになっています。その中の観覧車のみが今もなお動き続けているのです。
この観覧車は、東西に壁で分断されていた時代から東ドイツで回り続けていました。歴史ある観覧車は、静まり返った遊園地内に、存在していることを訴えるようにキシキシと音を立て、なぜかゆっくりと回り続けているのです。
この状況を撮影しようとした人がいたのですが、その際に持ち込んでいたパソコンとカメラは壊れてしまったといいます。ただ、そのゆっくりゆっくり回る姿を見ると、心を物悲しい気持ちが支配するのだそうです。
ロシアの短波無線放送局“UVB-76”
周波数4,625kHzのAM回線にチューニングすると、単調なブザー音が連続して絶え間なく聞こえてきます。これは1970年代よりロシアのサンクトペテルブルク郊外の沼地周辺から放送されていました。
現在は別の場所に移転しており、放送されていたとされる建物は空き家となっています。このブザー音は、1分間に約25回のピッチで流れます。ごく稀にロシア語による音声メッセージが流れることもあります。
この電波は、徐々に変化してきているのですが、常に同一のブザー音が流れているのです。このブザー音は、誰が何のために発しているのか、今もなお分かっていません。ソ連時代からのロシア軍の軍事用の放送ではないかと言われています。
クモと同じDNA?クロゴケグモウイルス
地球上にはさまざまなウイルスが存在します。人間や動物の体内に入り攻撃をしてくるのですが、中には細菌に感染するタイプのウイルスも存在します。このようなウイルスは、これまで動物や植物に対しては感染しないとされてきました。
ですが、この定説を覆すウイルスが発見されたのです。そのウイルスは通常、動植物に感染しないはずなのに、なぜかクロゴケクモと同じDNAを持っていたのです。定説をひっくりかえしたこのウイルスは、どのようにクモと同じDNAを手に入れたのかは解明されていません。
昆虫の歴史にもあるミッシングリンク
人類の歴史にはミッシングリンクと呼ばれる進化過程での空白期間がありますが、昆虫の歴史の中にもミッシングリンクは存在します。地球上で最大の種類が存在する生物である昆虫類は、100万種以上の種が存在すると言われており、地球上に存在する生物の8割を昆虫がしめています。
この昆虫は、3億7千万年前に起源となる「トビムシ」出現します。「トビムシ」は3mm程度のイモムシのような生物でした。トビムシ以降で新たな種の昆虫が出現するのは、トビムシ出現の7,000万年後のことです。
このタイミングでいっきにたくさんの種類が誕生します。今の昆虫の祖先となる虫として、羽の生えたものや硬い殻をもったものなど、トビムシとは似ても似つかぬ虫ばかりでした。このトビムシと数々の種類の虫とをつなぐ昆虫の化石は発見されておらず、この期間を昆虫のミッシングリンクと呼んでいるのです。
シュガーボロー記念碑に残された碑文の謎
イギリスのスタッフォードシャーのシュガーボウルホールの敷地内に、18世紀に建てられた羊飼いの記念碑があります。この記念碑には、未だに解読されていない暗号文が彫られています。
「DとM」で囲まれた「OUOSVAVV」の8文字が刻まれており、これらの文字が何を表しているのかは解明されておらず、世界的に有名な暗号文の一つに数えられています。
謎の遺体は何を語る?タマム・シュッド事件
1948年12月1日に、セント・ヴィンセント湾に面したオーストラリアの都市アデレードの海岸で、身元のわからない遺体が見つかりました。その遺体のポケットからは、『タマム・シュッド』と書かれたメモが見つかりました。
『タマム・シュッド』とは、ペルシア語で、『終わった』を意味する言葉です。このメモには、他にも電話番号のような数字や暗号文も書かれていました。当時からオーストラリアにおける最も謎である事件の1つになっており、この遺体の身元も判明しないままでした。
死を招くモンゴリアン・デス・ワーム
世界で4番目に大きな砂漠であるゴビ砂漠には、巨大なイモムシやミミズのようなイメージの未確認生物である『モンゴリアン・デス・ワーム』という生物が存在すると言われています。
普段は地中の中で生活をしているとされ、雨季に入る6月から7月には地上に這い出てくると言われています。生物を瞬間で殺傷する毒や電気を持っていると言われており、触れてしまった手を水で洗うと緑色に染まると言った話も残されています。
これまでに多くの人がデスワームによって命を失っていると言われているのですが、未だその存在は謎なのです。
マレーシア航空370便の墜落の謎
マレーシアの首都クアラルンプールの空港から北京に向けて飛び立ったマレーシア航空370便は、2014年3月14日のフライトで、消息を絶ちました。その後発見されたのは、2015年7月29日で、インド洋にあるフランス領レユニオンにて、370便の残骸と思われる機体の一部が発見されたのです。
ですが、ブラックボックスや同機に搭乗していた乗客・乗員は誰一人として見つかっておらず、なぜ墜落したのかは原因不明のままになっています。
恐竜絶滅時に生存できた哺乳類の謎
恐竜は、三畳紀後半から白亜紀まで地球上で繁栄した生物ですが、6,550万年前に、たった数日間で絶滅してしまったと言われています。原因として一番有力視されているのは、直径15キロサイズの小惑星の衝突だと言われています。
衝突により、とてつもない量の埃が空を覆いつくし太陽光を遮ってしまったことから、急激な気温低下を引き起こしてしまったと考えられているのです。その際に、地球上の動物の99%が死滅したのですが、哺乳類が生き延びた理由は未だに解明されていないのです。
地球最強の生物であるクマムシの謎
クマムシは、地球上のあらゆる環境下に適応することができる生物です。熱帯の砂漠から極寒の地、エベレストのような高山や深海というように、色々な環境で生息できるのです。
クマムシが最強といわれる由縁は、クリプトビオシスという代謝を行わない状態になることで、他がマネできない抵抗力を発揮するからなのです。その耐性により、乾燥に強いことがわかっています。
通常活動時は85%を水分が締めていますが、水分を3%以下まで減らしたとしても死ぬことはありません。温度では、絶対零度の低温から151℃の高温まで耐えられます。圧力でも、真空状態から75,000気圧という高圧状態まで耐えられます。
そして、紫外線やX線、ガンマ線といった放射線にまで耐えることができるのです。ですが、この最強の耐性については、未だ解明されていないのです。
これらはほんの一握りの謎にすぎません。世界にはまだまだ解明されていない謎がたくさんあるのです。それらを解明することが人類の成長につながり、より高い次元への進化につながるのです。これからも謎の解明には目が離せません。
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