テレパシーやサイコキネシスなど、いわゆる「超能力」について、本当に実在するのかどうか、世界各地で長年にわたり議論がなされてきました。
実は、さまざまな実験により、科学的にその根拠が証明されているものもあるのです。
しかし、そのことは広く知られていません。
人々の興味を集める話題にも関わらず、なぜそのような状況が起こっているのでしょうか?
超能力はすでに科学的に証明されている?
超能力について、アメリカ政府は長く関心を抱いており、研究を重ねてきました。
科学者たちが1世紀以上に渡って研究してきた結果、「意識が物質世界に影響を与える」ということは、すでに確認されています。
量子レベルの話で、極めてわずかながら、人間の意識は他の物体に物理的に作用する、ということがわかったのです。
量子力学、物理学、科学など多くの分野の研究者たちにより、物体を移動させるテレポーテーションやサイコキネシス能力とは、「人間の意識が物質に働きかけることで起こる物理現象である」ということが明らかにされました。
つまり、逆に言えば、超能力をもつ人間が存在することは確かでありながら、そのメカニズムの全てを解き明かすことは未だできていないということです。
しかし、ここで一つの疑問が浮かび上がってきます。
各地の科学者グループにより研究が進められ、信用に足る実験結果がいくつも得られてきました。
にもかかわらず、超能力や超常現象といったジャンルは、科学という分野において、未だに不確実なものとして扱われ、嘲笑の対象となっています。
科学的な裏付けを求めて真剣な調査が進められているという状況と、実際の科学分野における扱われ方が一致していないのです。
これはいったいなぜなのでしょうか?
超能力はブラックバジェット・プログラムである
アメリカでは、ある一部のプロジェクトを示して「SAPs」という言葉が使われます。
スペシャル・アクセス・ブラックバジェット・プログラム、すなわち「それにまつわる情報が全て極秘とされ世間から隠されるプログラム」という意味です。
かつて軍事作戦に遠隔透視能力を使用しようとした、アメリカ陸軍の極秘作戦「スターゲイト・プロジェクト」などがこれの典型です。
これらは数十億ドル単位の莫大な資金を費やされながら、表向きは存在が隠され、人々に認知されないまま極秘に進められているのです。
CIAはこういった研究プロジェクトをいくつも抱え続けており、その中に、先述のような超能力についての調査も含まれています。
超能力を持つ人間の存在について記載された極秘の報告書がいくつも出てきていることから、これは明らかです。
つまり、超能力についての研究・調査は極秘扱いされているのです。
そのため、表向きには「政府は莫大な資金を使って密かに非科学的な研究を続けている」という形になり、「そんな研究は資金の無駄遣いだ」という扱いをされることになってしまっているのです。
ユリ・ゲラーの超能力についての実験
ここで、超能力者ユリ・ゲラーが明らかにした、CIAの超能力実験についてご紹介します。
スプーン曲げで世界的に有名になった、イスラエルの超能力者、ユリ・ゲラー。
彼は3歳のときに眩い光に直撃され、それにより超能力を授かったと語っています。
CIAの秘密文書から、彼の超能力を確かめるために、8日間にも及ぶ実験が行われていたことが、2017年に明らかになりました。
その実験の一部を紹介します。
透視実験
閉めきられた部屋にユリ・ゲラーを入れ、別室にいるCIA局員の一人が、無作為に辞書を開き、そこに載っていた単語から連想した絵を描く。ユリ・ゲラーは、局員が何を描いたのかを見ないで当てる、というものです。
局員が選んだ単語は「ヒューズ」で、そこから連想し「爆竹」を描きました。
すると、ユリ・ゲラーは即座に答えました。
「“中から騒音が聞こえてくる筒”が見えた」そして「太鼓といくつもの筒状の物体」を描きました。
続いて選んだ単語は「房」で、連想して「ぶどう」が描かれると、ユリ・ゲラーは即座に「水滴」、続いて「紫の円」という言葉を口にしました。
最後に彼は「ぶどうの房」を描き、そこに描かれていた実の粒の数まで、局員が描いたぶどうの絵と全く同じでした。
遠隔視実験
先程の透視実験に似たことを、アメリカ東海岸とカリフォルニアという長距離で行ったものです。
この実験では、局員が「ラクダ」を描いたのに対し、何の動物か確信が持てなかったユリ・ゲラーは「ウマ」を描いたり、「カモメ」に対して、鳥の種類はわからないまでも「飛んでいる鳥と地面にいる鳥が見えた」として、構図的に一致したものを描くなどしました。
また、局員が「サンフランシスコのゴールデンゲートブリッジの遠景」を描いたのに対して、ユリ・ゲラーは「いくつかの四角と数本の曲線」を描きました。
彼自身、何の絵かわからないまま描いたそうですが、実際の絵を見ていただければわかる通り、曲線の向きや配置などは的確におさえられています。
透視の精神的プロセスにまつわる実験
先程の透視実験の中で、非常に興味深い結果を得られたケースがいくつかありました。
一例としては、局員が描いた「悪魔」の絵に対し、ユリ・ゲラーが30分間かけて3種の絵を描いたケースです。
一枚は、モーセの十戒の石碑、地球、三叉の槍。
もう一枚は、表面から虫が顔を出しているリンゴや、ヘビらしきもの。
最後の一枚は、モーセの十戒と三叉の槍、そして中央には「GOD」の文字。
これらのケースから、科学者たちは、ユリ・ゲラーが「対象物である素描の線をイメージしているのではなく、それらについてある種の精神的プロセスを経たうえで絵を描いている」ということを確信しました。
いわば、描かれた絵そのものを見ているのではなく、それを描くに至るまでの局員の頭の中を読み取っているということです。
この理屈であれば、先程の「ゴールデンゲートブリッジの遠景」に対して彼の描いた絵についても納得がいきます。
局員は「ゴールデンゲートブリッジそのもの」を意識して描いたというより、それがある風景を頭の中で分析して描いたのでしょう。
ユリ・ゲラーはその分析の過程を読み取ったため、「ゴールデンゲートブリッジそのもの」ではなく、曲線や四角形などのパーツを描き出すことになったのでしょう。
透視のプロセスまでもが明らかになった、非常に興味深い実験結果です。
「UFOの一部」「エイリアンの証拠」を見せられた?
さらに、ユリ・ゲラーは最近になって、このような超能力についての実験を受けただけでなく、さらに衝撃的な体験があったことを明かしました。
それは、1970年代、アメリカ政府によってNASAの極秘施設に連れていかれ、なんと生きているエイリアンの証拠を見せられたというものです。
彼はこのように語っています。
「金属の破片を見せられ、その上に手をかざすよう言われました。
それは明らかに地球のものではなく、墜落したUFOの一部でした」
「米軍の兵士が、巨大な冷蔵室のドアを開けると、そこにはUFOの残骸が並んでいました。私はそれでエイリアンの存在をまさに確信したのです」
金属片らしきものを見せられたユリ・ゲラーは、その物質について、それ自体が生きていて息をしているように感じられたそうです。
今年初めにもアメリカ政府が未確認飛行物体に関する大規模な発表をしており、社会的にもUFOや超常現象への関心は高まっていますが、そのような発表の一方で、「アメリカ政府はすでに公表している以上に多くのことを掴んでいる」ともユリ・ゲラーは語っています。
ユリ・ゲラー曰く、世界中の主な指導者たちは皆、すでにUFOの存在について知っているが、まだ一般大衆にはそれを受け入れるだけの準備ができていないのだということです。
「地球人はまだその心構えができていません。でも、いつかは情報を交換できる日が来るでしょう。空には、技術的な可能性を超えたスピードで走り去る光があるのです」
テレパシーやサイコキネシスなどの超能力について、すでに実験で科学的に証明されているという事実も驚きですが、UFOの破片まで見つかっているとはすごいですよね。しかし、世界でもトップレベルの強力な超能力者ユリ・ゲラーだからこそ、金属片からそのパワーを感じとることができたというだけで、ひょっとしたら宇宙の痕跡はまだまだ世界中に眠っているのかもしれません。
参考 : muckrock.com, ほか
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