私たちが住んでいる国、日本。
日本では独自の食文化が発達しており、「和食」は2013年に無形文化遺産にも登録されています。
しかし、世界には他にもいろいろな伝統料理があります。 その一つがフランス料理やイタリア料理といった西洋料理。
それを食べて育った西洋人は、日本人とは大きく違う味覚をもつのだとか!? そこで、ここでは日本人と西洋人の味覚の違いについてご紹介したいと思います。
日本人の味覚
皆さんは和食と言われると、何を思い浮かべますか?
やはり、食卓によく並ぶであろう、お味噌汁や煮物ではないでしょうか。
お味噌汁や煮物の味の決め手は、「出汁」ですよね!
実はこの出汁、日本人の味覚の大きな特徴になっているのです。
出汁はうまみ成分たっぷりで、和食における重大な役割を担っています。
「この煮物、うまみがすごい!」
「お味噌汁にはうまみが出るように昆布を使って…」
なんて言いますが、日本語の「うまみ」という言葉にぴったりくる外国の言葉は少ないのです。
つまり、このうまみというのは日本人が感じている成分になるのです。
これは日本人の舌の大きな特徴ですね!
西洋人の味覚
日本人と比べて、西洋人の味覚はどうなのでしょうか?
西洋人は日本人と比べてうまみなどを感じることは難しい、そしてアジア人は味を感じる「味蕾」が多いことから、「西洋人の味覚は乏しいのではないか?」と言われるようです。
しかし、実際はそうではないかもしれないという考えもあります。
うまみは日本の食事に特徴的なものであり、他の国にはないものかもしれませんが、逆に西洋料理では日本料理にはない成分があるのかもしれません。
そのような状況の中でも、「日本人の味覚は鋭い」と言われるのはどうしてなのでしょうか?
それは、和食が薄味であること、繊細な味付けであることが理由だと考えられます。
「あんなに薄味の料理の味を感じられるなんて、味覚が鋭いのか!」ということですね。
日本人と西洋人の味覚は違う
日本人と西洋人の味覚は違うことは明らかです。
その最たる例が、「うまみ」を感じるかどうかです。
しかし、「日本人と西洋人の味覚のどちらが優れているのか?」
この質問に対する明確な答えはまだありません。
味覚はかなり複雑で、研究で明らかにすることは難しい分野です。
もしかしたら、「うまみ」というのも西洋人にとっては、また違った味の一つとして認識されているのかもしれません。
それでも、食文化の発達が違い、味付けの方法も違う日本人と西洋人、好みの味が違うことはほぼ確実でしょう。
味覚を決定するのは人種以外にもある
ちなみにですが、味覚は人種にもよりますが、他にも味覚を決定する要因があります。
例えば、子どもの頃の食生活は、生涯の味覚を形成する大きな要因だといわれています。
家庭での取り組みだけでなく、近年は学校の給食でも「食育」の一つとして味覚を鍛えているようですね。
他にも、大人になってからの生活習慣、たとえばタバコを吸うことも味覚に影響します。
これらの要因によって、味の感じ方が人によって異なるのです。
グローバル化が急激に進むこの時代、実に多くの人々が一緒の国で生活します。もしかすると、西洋人があなたの恋人になる日がくるかもしれません。
その時には、ぜひ相手が好きな味を調べながら料理をしてみてはいかがでしょうか?もちろん、私たちの国民食、和食も食べてみて、少し実験してみてはどうでしょう?相手の国の料理を食べた時には自分が感じない味を恋人は知っているかもしれませんし、日本の料理を一緒に食べても自分にしか感じられない味があるかもしれませんね。
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