皆さんはエイリアン・アブダクションという言葉をご存じでしょうか?
日本語では『エイリアンによる誘拐・拉致』等と訳される事件は、実は私たちの思うよりも頻繁に起こっていると言われています。
今回は世界一有名なエイリアン・アブダクションと言われた事件と、その他 多くのエイリアン関係の事件に見られる共通点を見ていきましょう。
世界一有名な「パスカグーラ事件」とは
パスカグーラ事件とは、1973年にアメリカ・ミシシッピ州で起こったとされるエイリアンによる拉致事件です。
二人いる被害者の内の一人は マスコミや心無い人々の好奇の目に晒されることを嫌がり その口を固く閉ざしていましたが、2018年になって「心境に変化があった」と事件に関する暴露本を出版し話題になりました。
二人の米国人男性がUFOを目撃
街の造船所に務める同僚であり 友人でもあった 二人の米国人男性チャールズ・ヒクソン(当時42歳)と カルヴィン・パーカー(当時18歳)は1973年10月11日の夜、アメリカミシシッピ州パスカグーラ川で夜釣りを楽しんでいました。
二人がとりとめもない話をしていたところ、突然耳をつんざくような騒音が聞こえ、水面に青い光が反射したそうです。
驚いた二人が振り返ると、地上60m程の位置に青い光を放つフットボールの様な形をした物体が浮かんでいたと言います。
その未確認飛行物体は巨大で高さは約3m、横幅およそ9m程だったといいます。
恐ろしい形状のエイリアン
驚いて動けずにいた 二人を更に恐怖させたのは、UFOから出て来た3体のエイリアンでした。
彼らは身長150cmほどで全身が灰色、手はまるでカニのはさみの様な形状で、体中しわだらけな上に 首はなく 頭は胴体と一緒になっており、裂け目の様な目と口があり、耳と鼻には人参のような突起がついていたと二人は証言しています。
エイリアンたちは浮遊しながら怯える二人に近づき、そのままUFOへと連れ込んだとされています。
ヒクソン氏によると、UFOの壁から巨大な目玉の様なものがあらわれて彼の身体を頭の天辺からつま先まで観察するように動いていたという事です。
また観察されている間、彼の身体はピクリとも動かなかったといいます。二人は数十分で解放され、元いたボートの上に戻されていたそうです。
保安官事務所に駆け込むも…
その後午後10時30分ごろ二人は近くの保安官事務所に駆け込み、UFOに遭遇した上にエイリアンに誘拐され 身体を調べられたと被害を訴えましたが、当初保安官は二人を信じませんでした。
保安官は二人の嘘を暴こうと 部屋に盗聴器を仕掛けましたが、この時録音された音声は 彼の予想とは正反対のものでした。
被害を訴えていた二人は保安官が部屋を出てからも、お互いの経験した信じがたい拉致被害について 語り合っていたのです。
因みにこのテープは保存され、イギリスの日刊タブロイド紙 でも取り上げられています。
二人は一躍時の人に
この事件は当時マスコミにセンセーショナルに取り上げられ、二人は一躍世間の注目を浴びることになりました。
当然疑う人もいましたが、上記の盗聴テープの存在や 嘘発見器のテストをパスするなどした彼らの話には 信憑性があるとされ、ヒクソン氏は事件に関する著書を出す等、真実の追及に尽力しました。
しかし当時パーカー氏は 世間の好奇の目に耐えられず、退職して街を出て行ってしまいました。
45年の沈黙を破り暴露
当時はマスコミや世間から身を隠したパーカー氏ですが、2019年になって当時の暴露本 パスカグーラザクローゼットエンカウンターマイストーリー『PASCAGOULA-THE CLOSEST ENCOUNTER: MY STORY』を出版しました。
この心境の変化について彼は「誰もに期限があると知り、私は死ぬ前に話したいと思うようになったのです」と話しています。
パーカー氏はあの夜の不思議な出来事は何だったのか、そして なぜ自分たちがさらわれなければならなかったのかを 死ぬまでに知りたいと強く願っているのだそうです。
残念ならがもう一人の目撃者であるヒクソン氏は2011年に亡くなってしまっていますが、彼も最期まで自らの体験は嘘ではないと 周りに話していたという事です。
パーカー氏の中には、真相を究明する前に亡くなってしまった旧友の為にも 事実を明らかにしたいという気持ちがあるのかもしれません。
複数のエイリアン・アブダクション事件の共通点
エイリアンに誘拐されたという人々の証言にはいくつかの共通点が見られます。
その中の一つは記憶の欠落で、多くの人がUFOを目撃してから数分から数時間の短期記憶を失っていると言われています。
実際に上述したパーカー氏も事件直後は忘れていた記憶が時間と共に蘇ってきたと著書の中で語っています。
中には血や細胞のみならず、生殖細胞を採取されてエイリアンとのハイブリッドを作る実験に使われた等という 身の毛もよだつ証言もあります。
エイリアンやUFO事件に詳しいジャーナリストの ニック・レッドファーン氏は、エイリアン・アブダクション体験談の中には これまで注目されていなかった さらなる共通点が存在すると主張しています。
それは「UFOの中で謎の液体やゲルの中に浸けられた」というものです。幾つかの証言をご紹介します。
透明なシリンダーの中で
ある被害者は『目が覚めたら自分は裸で、液体で満たされた透明なガラスのシリンダーの中にいた』と言います。
シリンダーの中は水ほど軽くもなく、かといって油ほど粘性もない緑がかった液体で満たされていたそうです。
被害者は目覚めてからも不快感などはなく、目を開けても しみる様な事もなく、また驚くべきことに 呼吸も問題なく出来たのだとか。
次第に意識がハッキリするにつれ、自分が自宅の寝室で眠りについた筈だという事を思い出した被害者は恐怖に駆られたそうですが、この時にはまぶた以外は身体を動かすことが出来なくなっていたといいます。
しばらくして漸く身体が動かせるようになりシリンダーから飛び出したそうですが、シリンダーを出てすぐは呼吸ができずに、液体を吐き出して 何とか呼吸できるようになったのといいます。
シリンダーの外については「不快で奇妙なにおいがする、薄暗くて蒸し暑い場所だった」との証言が残っています。
液体を吸い込む事を強制
リサというある被害者は、エイリアンに誘拐されて軍の地下施設に連れて行かれたと主張しています。
その施設には巨大なチューブが幾つもあり、裸の人間が浮かんでいたといいます。
彼女自身も泡立った金色の液体で満たされたプールに入る様 強制されたと証言しています。
彼女は液体の中で呼吸するために先ずは液体を吸い込むよう強要されたと言い、これがトラウマになってしまったと記録されています。
蟻地獄型のプール
また ある被害者は意識のある状態で裸にされ「緑がかった黒いゲルで満たされた漏斗型のプール」に入れられたと証言しています。
彼が入れられたプールは金属製で、全長は18m程で 非常に深かったそうです。
何とか外に出ようとしても、プールの壁面はつるつると滑ってどうしようもなかったと言います。
しかも周囲にはこの被害者以外にも15人程の人間がおり、全員がパニック状態で何とか逃げようともがいていたといいます。
複数のエイリアン・アブダクションに見られる不気味な共通点、一説では「高速移動の際に人体を加速の衝撃から守る為では」という話もありますが、本当は一体 何の為かは宇宙人のみぞ知る。パーカー氏がご存命の内に、少しでもエイリアン・アブダクションの研究・理解が進む事を願ってやみません。
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