毎年、世界のあちこちで近い未来、地球が滅ぶかもしれないことがまことしやかに囁かれています。
それらの多くは大衆を扇動するためのものに過ぎません。
しかし、まったくの嘘というわけではありません。私達人類はこれまで数多くの災害や自然現象、はたまた戦争を経験してきました。実際、どんな脅威が地球を襲ってくるかは分からないのです。
今回は、地球が滅ぶことになるかもしれない原因と、具体的な4つのシナリオについてご紹介いたします。
シナリオその1 超巨大火山の噴火によって滅ぶ?
地球が滅ぶ原因の1つとして、超巨大火山の噴火が挙げられます。
約7年前、インドネシアにあるトパ湖の火山が噴火したあと、6〜10年間は異常なほどの低い温度の期間が続きました。
これは「火山の冬」と呼ばれており、火山の冬が終了したあとも1000年間は低い温度の期間だったのではないかという説もあります。
現在、地球には6つの超巨大火山(スーパーボルケーノ)が存在しています。
その中でも、アメリカ合衆国のイエローストーン国立公園にある火山は、ひとたび噴火すれば人々に多くの危険をもたらすこととなるでしょう。
当該の火山は、64万年前噴火したとき規模はそれほど大きくはありませんでした。
しかし、1980年に発生したセント・ヘレンズ山の噴火の1000倍にもおよぶマグマが溢れだしたのです。
火山灰の地層がメキシコ湾にも見られることから、火山灰はメキシコ湾にも降り注いでいたことが分かります。
仮に当該の火山が噴火した場合、8万7000人にもおよぶ死者が出る可能性があるといわれています。
シナリオその2 地球の磁場変動によって滅ぶ?
太陽は、私達の住む地球に様々な恵みをもたらしてくれます。太陽があるからこそ私達は生きることができます。
ただし、太陽がもたらすのは恵みだけではありません。
太陽は、太陽風と呼ばれる高速度の荷電微粒子を放っています。
これは地球に危険をもたらすものですが、普段は地磁気が太陽風を受けるのを防いでくれています。
地磁気のほとんどは地球内部に存在している外核で発生しています。
しかし、近年地磁気の発生量が少なくなってきているといわれています。
このまま地磁気の発生量が減ってしまうと、太陽風から地球を守ることは困難になってしまいます。
地磁気の発生量が少なくなることが人類の滅亡に繋がるかは現時点では不明ですが、地球の生物の過半数が滅んでしまうことは確実であるとされています。
シナリオその3 膨張し続ける太陽によって滅ぶ?
宇宙空間を漂うすべての星は成長を続けています。
成長を続けた星はやがて膨張し続け、爆発して一生を終えます。私達の住む地球に恵みをもたらしてくれる太陽も、成長を続け、爆発して一生を終える星の1つです。
現在、太陽は非常に安定しています。そのため、少なくとも数十億年間は爆発する可能性はないといわれています。
しかし、その数十億年後には地球に危険が近づくようです。
燃料である水素はなくなってヘリウムのみが残留します。このような過程を経てバランスがなくなった太陽は、膨張を始めます。
膨張していく途中で爆発した場合、地球はひとたまりもないでしょう。
また、爆発せずに膨張し続けた場合でも、地球は太陽に飲み込まれ、終わりを迎えてしまいます。
シナリオその4 巨大な隕石の衝突によって滅ぶ?
恐竜が滅亡した理由は諸説あるものの、最も有力な説は巨大な隕石が地球に衝突したというものです。
それだけではなく、約70%の生物が隕石の衝突によって滅んだといわれています。
私達人類も、かつての恐竜と同じ体験をすることになるかもしれません。
NASAは、地球の周りにあるおよそ1000個ほどの隕石を確認していますが、そのうち数百個は私達人類にとって危険をもたらす可能性があるそうです。
地球が滅ぶことになるかもしれない原因と、具体的な4つのシナリオについてそれぞれご紹介しました。地球が滅ぶのは、まだまだ先と考えても良いでしょう。しかし安心してはいけません。その気の緩みと油断が、私達に返ってくるかもしれません。私達が住む地球を守るためにも、環境について向き合い、様々な自然現象や災害について学び続けることが大切です。
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