2020年、世界をパンデミックに陥れた新型コロナウイルスは、いまだに世界を混沌とさせています。
年初には日本でも再度政府から緊急事態宣言が発出され爆発的増加を抑えきれずにいます。
実は一連のパニックは各国の政府の陰謀であるとする陰謀説が存在するのです。
真実であれば信じがたいことですが、なぜそのような説がささやかれるようになったのでしょうか?
今回は、その背景を探っていきましょう。
新型コロナウイルスのパンデミックには惑星が関係している!?
とある米オンライン紙によれば、今回の新型コロナウイルスが大きく蔓延している背景には、ある惑星が関係しているというのです。
その惑星は「ニビル」と呼ばれ、新型コロナウイルスの世界的大流行はニビルが地球へ近づいていることを隠すための“カモフラージュ”の役割を果たしているといいます。
ニビルは「惑星X」や「プラネットナイン(第九惑星)」とも呼ばれ、“太陽系の一番外にある惑星”とされます。
太陽系の惑星は各々一定の周期で太陽の周りを回っていますが、惑星の近くを他の天体が通過する時、双方の引力によって少々軌道が乱れる「摂動」という現象が見られます。
1980年代、この現象について研究を重ねたアメリカ海軍天文台の博士は「太陽系の一番外には惑星がもうひとつ存在するのではないか」と予想していました。
この未知の惑星こそが“X”です。
なお、惑星Xについては、高度な天体観測技術を持っていたとされる“古代シュメール文明”で注目されていたようで、その大きさは地球の4~5倍、質量は20~25倍、密度は100倍、そして周期は3600年だと考えられています。
「ニビル」とは古代の彼らが用いた名称でした。ニビルは長年注目を浴びていませんでしたが、2017年に聖書学者がニビルの到来を“予言”したことで世界的な注目を集めるようになり、それが今回の“新型コロナウイルス陰謀説”に繋がっていったようです。
二ビルは本当に存在するのか?
注目されていたのは古代ですが、現代の天文学者からも、ニビルの存在を示す観測データが実際に出されています。
米国の名門大学の研究チームは「カイパーベルト天体」と呼ばれる太陽から非常に遠いところを公転している天体の軌道を観測しました。
すると、6つのカイパーベルト天体の軌道が、偶然とは思えない偏りを見せており、それらに影響を与えている惑星があるのではという疑いから、ニビルの発見に至りました。
ニビルは自ら光を発しない天体であるため観測が難しく、まだ直接的には確認ができていませんが、その存在は確実だと言われています。
陰謀論の詳細とは?
新型コロナウイルス陰謀論は、「ニビルが地球に壊滅的な被害をもたらす」と言われていることが根源のようです。
ニビルほどのサイズの大きい惑星が地球に接近すれば、その引力で地球内部の活動に大きな異変が生じ、気候変動や自然災害が多発した結果最終的には人類は滅亡してしまうのです。
昨今の異常気象や温暖化、環太平洋火山帯での地震・噴火の頻発も、ニビルの接近の証拠と言えるのではないかとする説もあります。
ニビルの接近が事実であれば、新型コロナウイルスのパンデミックとは比にならない大混乱が待ち受けているでしょう。各国政府はそれを阻止したいというわけです。
フランスによる「ニビルの核攻撃作戦」!?
ニビルが近々地球に最接近することについて、世界の首脳たちは既に“要対策リスト”に追加済みなのでしょうか?
フランスには既にニビルを核攻撃する計画があり、この作戦についてアメリカに協力を依頼していることが告発によって明らかになっているようです。
ニビルの軌道を変えられれば都合が良いのですが、もう間に合わないため、核攻撃による粉砕しか私たちに残された道はないというのです。
2020年の年末に、米国ホワイトハウスにフランスからの緊急の電信文書が届いたといいます。
それは、フランス政府が核兵器で地球に向かっている“侵入者ニビル”を破壊する計画の存在を示唆するものでした。
トランプ大統領がこの文書を“流し読み”した後、迅速にホワイトハウス付きの気象学者のもとに届けられたようです。
文書はフランス国立宇宙研究センターの工学者によって書かれたもので、マクロン大統領のサインまで記されていました。
文中では、ニビルの脅威がすぐそこまで迫っており、その軌道を変えるか、または破壊する行動が取られない限り、地球に大災害をもたらすだろうと警告しています。
そう言いながらも、次のように記載されていました。
「我が国の最も誇るべき科学者たちがニビルの軌道修正を除外していたため、もはやニビルを動かす選択肢は無いでしょう。
残された選択肢は破壊のみです。人類滅亡の前にニビルを破壊することが肝心です」
アメリカなしに地球は救えない!?
フランス曰く、残された選択肢はニビルの破壊、そしてその為に必要なのは核攻撃というわけです。
攻撃が成功すれば粉砕されたニビルの破片は大気圏突入時に燃え尽きる算段です。
ここで問題なのが、この作戦はフランス単独で完結しない点でした。
フランスが一斉発射できる核弾頭はニビルを粉砕できるほどの攻撃力を確保していないのです。
そこでロシアに次ぐ核保有国であるアメリカに協力を依頼したようです。
現在のフランスは陸上発射型の核ミサイル施設を所有しておらず、潜水艦発射型の弾道ミサイルのみ稼働が可能です。
その射程距離は6000マイルで、最大10基、110キロトンの核弾頭を搭載可能ですが、ニビルを破壊できると想定される威力には到底及びません。
また、発射に用いられる原子力潜水艦も4隻のみ、それぞれ16本の垂直発射管があるものの、4隻で同時にニベルへ向けて同時に発射したとしてもそのインパクトは「おもちゃの銃でゾウを撃つ」ようなものであると表現されています。
早い話が、アメリカの協力なしには地球を救えない、というアメリカ映画さながらの実態なのかもしれません。
「協力がなくともフランスは単独で行動する」
フランスからの文書を手渡されたホワイトハウス付きの気象学者は、軍事領域が専門外でありながらも詳しく精査してみたといいます。
その結果、たとえアメリカが精一杯協力したところで惑星ニビルを粉砕することはできないという結論に至ったというのです。
つまり、フランスの計画を実現しようと思えば、アメリカどころか世界中の核保有国の綿密な連携が必要不可欠ということです。
“フランス発信の作戦“というよりは「米大統領への緊急協力要請」であったのでしょう。というのも、次のように記されていたのです。
「トランプ大統領、ご自身の利己的な野望よりも人類を大切にしていただきたい。
未来は私たちの連携にかかっています。危機に立ち向かう、良心の人であってください。世界はあなたがそうできることを知っています。
私たちはニビルを破壊しなければなりません」とはいえ、マクロン大統領の署名付きの文書は協力要請にとどまらず、フランスの単独遂行についての示唆についても言及されていました。
この文書に関して、先日世代交代したばかりのアメリカホワイトハウス内でどのような引き継ぎがされたのかはわかりませんが、一般的に科学者の多くは、大きさに関わらず隕石を核攻撃すること自体を推奨はしないでしょう。
というのも、フランスが小規模に地球から対抗できたとしても、複数に分かれた大きな破片が大気圏を突破して地表に達し、結果的にニビルがそのまま墜落した場合よりも広範囲にわたって大きな被害をもたらす可能性も否定はできないのです。
各国のリーダーが新型コロナウイルスの鎮静化に奔走しているかと思いきや、実は謎の惑星ニビルへの対抗策を練っていたとなれば本当に驚きです。
外部に漏らされたホワイトハウスの情報が嘘であり、新型コロナウイルスが陰謀でないことを祈るばかりです。否定しきれない限りは、私たちにも心の準備が求められているのかもしれません。いずれにせよ、世界が何にも脅かされずに済む未来が早く到来するよう祈るほかなさそうです。
参考 : ibtimes, beforeitsnews, など
コメント