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宇宙人もコスト削減?! ~フェルミのパラドックスに迫る~

宇宙人もコスト削減?! ~フェルミのパラドックスに迫る~ UFO 異星人
宇宙人もコスト削減?! ~フェルミのパラドックスに迫る~

 

物理学者のエンリコ・フェルミは「宇宙人の存在を示す証拠はなぜ見つからないのだろう?」と頭を悩ましこの問題は、「フェルミのパラドックス」と呼ばれています。

地球の始まりから今日までの歴史の長さや、壮大な宇宙の惑星の数々を考えれば、どこかに地球外文明が存在していても不思議ではないでしょう。

これまでの多くの議論や見解が示されてきましたが、不思議なことに宇宙人がいるという確固たる証拠には至っていないのです。

そこで、もしかしたらその答えは、高度な知的文明にとって宇宙空間の惑星から惑星への移動にかかる“コスト”のせいではないか、という仮説が存在します。今回はそう語られる背景を追っていきましょう。

 

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自分の星を出るコストは膨大

この地球上で私たちが大陸間の進出を果たしてきたように、領地を広げようとするのは生命体にとって共通の心理と考えられるのではないでしょうか?

フェルミのパラドックスも、“知的生命体であれば、これまでに宇宙の大部分を植民地化してこられたはず”という考えを大前提としています。

例えば天の川の歴史は135億年にも渡り、1000億~4000億個の恒星が存在することを考えると、非常に高度に発達した知的生命体ならこれまでに天の川のある銀河全体に進出しようと野心を持ってもおかしくはないのです。

しかし、星から星への移動には、天文学的な大きさのエネルギーが大きな壁として立ちはだかりました。宇宙人が私たちの仮定通り、他の星の植民地化に乗り気だったとしても、物理的に別の星へ移動できなければ叶いません。

ここで「特殊相対性理論」が関係してきます。1905年にアイシュタイン発表したもので、物体は光速よりも速く移動することが出来ないとされています。

ご存知の方も多い“E = mc2” は、物体が光速に近づくのに比例して質量も大きくなることを意味しています。

つまり、物体が光速に至るには無限のエネルギーを費やして加速しなければならず、光速に到達すれば質量は無限になります。早い話が、光速は実現不可能なのです。

光速まで至らなくとも近づくための案は複数提唱されていますが、共通して光速のほんの数%という速度を実現するだけでも膨大なエネルギーが必要である一方、残念ながらこのコストをどう解決するのかを追究した理論は1つも存在しないのです。

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“星の植民地化”の実現可能性は?

科学者兼SF作家のジェフリー・A・ランディスをご存知でしょうか?

彼は1993年の論文である理論を提唱し、そこでは統計学的理論に基づき、“地球外文明は近隣に少しだけ存在を広げる程度が限界ではないだろうか”と推測しています。

そして、銀河に知的生命がいたとしても必ずしも星々の植民地化に意欲的ではない可能性が浮上してくるのです。もちろん“新たな領地“を求めて宇宙に出る考えを持つ場合もあるでしょう。

しかし、大きなリスクを負ってまで踏み出そうとは思わない生命体も一定数いるのが自然です。そもそも母星にある文明は、植民地化した惑星を同じように強く支配することはできません。

例えば、太陽からもっとも近い恒星は“プロキシマ・ケンタウリ”といいますが、地球人が持つ現代の技術では、到達するだけで1000年から8万1000年かかると言われています。

とても見届けられる歳月ではありません。移動せずに地球と1回意志の疎通をする場合ですら、メッセージが届くのに8年以上の歳月が流れます。

そんなことをしている間に、植民地化した惑星には母星とはまるで異なる独自の文明が発達することでしょう。このように、“コスト”と“通信に費やす時間“は距離に比例するため、止むを得ず限界が来ます。

メリットよりもコストの方が大きければ、どれだけ野心的な生命体が存在したとしても支配下に置こうという考えを諦める可能性が高いと考えられるのではないでしょうか?

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宇宙進出のコストは?

宇宙進出のコストについても言及しておきましょう。人類史上初めて月に到達したアポロ計画では、現在価値で1500億ドルが投じられています。

さらにその土台となるミッションは2つ存在し、それぞれ23億ドルと100億ドルが費やされました。

さらに1972年以降 初めて人類が月を目指したアルテミス計画でも、わずか数年で350億ドルが投じられており、比較的近い星への移動でも途方もないコストがかかっていることがわかります。

 

未来の技術ならチャンスはある?

現在の地球人の技術では、生きている間に隣の恒星へ行くことすらできません。これを克服するために、光速に近い速度を実現するさまざまな理論上の推進システムが未来に実用されるべく考案されています。

分かりやすいのが1950年代から60年代にかけて行われたある計画で原子力推進システムを有力としています。

簡単に言えば“核弾頭の爆発力”によって推進するもので、荒っぽい方法ではありますが、理論的には光速の5%までは加速できることになります。

やはりここでも問題はコストで、この計画のロケットは制作費だけで現在価格で2兆7500億ドルが予想されます。これは何と2019年度アメリカ政府予算の約80%、同国GDPの10%にあたります。

他にも案は複数ありますが、わずか1グラムの必要物質を作るコストが1兆ドルかかる上で必要な燃料の量が突拍子もない規模になってしまったり、プロキシマ・ケンタウリまで36年かかってしまったりと現実的ではなく、それぞれに乗り越え難い課題が付きまといます。

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宇宙人なら克服できる?

これらは地球人だから克服できない問題で、宇宙のどこかにいる“はず”の知的生命体ならば解決できるのでしょうか?

おなじみの天文学者コペルニクスは“地動説”を唱えていましたが、この世界には唯一無二の特別な「観測者」は存在しないと考えました。

これは「コペルニクスの原理」や「平凡の原理」として知られるもので、私たちに該当する問題は他の惑星でも同じだという考えです。

地球に知的生命が存在するのであれば、それを生み出した物理的法則が宇宙中に共通して作用しており、地球以外の惑星にも知的生命を誕生させるだろうと考えられます。

そうなると、私たちが宇宙上で星から星への移動に苦労するのであれば、地球外生命もまた苦労するということになるのではないでしょうか?

おそらく今頃、地球外生命体も同じようにコストの問題に悩まされているに違いないとも考えられるのです。

 

フェルミのパラドックスへの回答

地球を例に、知的生命が誕生するまでに45億年かかると仮定しましょう。天の川が誕生して135億年なので、私たちが登場する前には90億年という十分な時間があったことになります。

この間、複数の文明が誕生して既に絶滅したものがあってもおかしくはありません。天の川全体に進出できた文明はなかったとしても、その生命体が跡形もなく絶滅したとは考えにくいでしょう。

となれば、現状判明している“物理的な移動範囲の限界”以外にも、私たちの宇宙人発見を難しくしている要因があると考えられるのではないでしょうか?

最後に、今回の全ての考察を踏まえればフェルミのパラドックスへの答えはこうなります。

「彼らの存在を示す証拠はなぜ見つからないのだろう?」「それは、彼らが銀河全体に進出しているはずだ、という想定自体がとても現実的ではないからです」。

 

いかがでしたか?
これまで宇宙人と遭遇できない理由に対しては様々な仮説が立てられており、そもそも存在しないという説もあります。何はともあれ、私たちの技術と発見が進歩し、多くが解明される日を待つ他なさそうです。まだ見ぬ宇宙人存在の証拠発見の日を夢見て、研究者たちに期待するとしましょう。

参考 : universetoday, など

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