オリンピックの誕生まで
オリンピックはもともと、神様に捧げるといった意味合いのある宗教的な行事でした。 結論からあげてしまいましょう。 オリンピックは古代オリンピックと、1800年代の後半に始まった 近代オリンピックの二つに分けることができます。
今現在、世界中で四年に一度行われているオリンピック大会は、古代オリンピックが その元となっています。古代オリンピックで開催されていた競技は興味深いものが多く、一番最初の競技はJOCによると競争という大変シンプルな種目でした。
現在は陸上競技の短距離走や中距離走などに分かれていますが、当時は192メートルほどのトラックを誰が1番速く走ることができるか、というのを競技としていました。そこから徐々に競技数は増えていきます。
しかし古代のオリンピックなので、現代のように安全に配慮した競技がすべてというわけでもありません。当時は怪我人が出るようなボクシングの原型など、危険を伴う競技もあったと言います。
当時はポイント制度なども導入されていませんでしたしビデオ判定も当然ありませんから、相手がダウンしたり負けを宣言するまで延々と試合が続行されたというケースもありました。そのため、オリンピック選手が怪我をするなど危険なシーンも多々見られたというわけです。
これではあまり安全性の高い競技とは言えず、今のオリンピック競技ではこのようなことがないように様々なルールが制定されています。現在は安全性に配慮して格闘技などの競技についても全て「スポーツとしてのルール」を制定し、選手に危険が及ばないように考慮した上での大会運営がなされていることはいうまでもありません。
格闘技の種目についても必要以上に相手にダメージを与えると、反則が取られるケースもありますのでオリンピック大会中に大きな怪我人が出た、などのニュースも入ってきていないというわけです。
近代オリンピックが始まったのは?
古代オリンピックから時は流れ、時代は1896年。近代オリンピックがスタートしました。オリンピックが始まって以降世界的な大会となり、日本でも金栗四三がマラソン競技に参加するなどでその機運が徐々に高まり始めました。金栗四三の活躍については、最近NHKで放送されているドラマでも見ることができます。
この頃には国際オリンピック委員会、つまり今のIOCも組織され、続いて日本にも日本オリンピック委員会、JOCが誕生したというわけです。そこからというもの、第1回のギリシャアテネ大会を皮切りに第2回にはフランスのパリ大会、第3回は米セントルイス大会、さらに第4回はイギリスのロンドン大会など、全世界でオリンピックが開催されるようになりました。
ちなみに、オリンピックには夏のオリンピックと冬のオリンピック大会が存在します。この冬のオリンピック大会、つまりオリンピック冬季大会は1924年に、フランスのモンブラン冬季大会という形で初めて開催されることになりました。
この大会は、いくつかの問題点があり、開催できるかどうかも危うい、という時期がありましたがそれを乗り越えました。このモンブラン大会開催後、翌年にはIOC総会で冬季大会が正式に独立したオリンピック大会であると認められるに至ったのです。
幻の第12回東京大会
実はオリンピック、1940年第12回大会では、東京がその舞台と予定されていました。 しかし、結論から言えばこの第12回東京大会は幻に終わりました。
実は、1940年というキーワードでピンと来る方もいらっしゃるでしょうが1937年に勃発した日中戦争の関係で、全く問題なくオリンピックを開催できるような状態ではなかったのです。もちろん、オリンピック大会を東京で開催しようという動きはかなり多く見られましたが、最終的には当時の軍部によって圧力がかけられ、日本での大会は難しいとIOCに対してコメントを出さざるを得なくなってしまったのです。
もちろん、オリンピック大会を中止するわけにはいきませんので代替候補地の選出が進められましたが・・・ 。様々な世界的情勢の関係で、結局第12回大会は中止、幻のオリンピック大会となったのです。
2020年東京大会はどうなる?
2020年には、東京でオリンピック大会が開催される予定です。
すでに東京オリンピックの観戦チケットなども発売され始めましたがこの大会ではどのようなドラマが見られるのでしょうか?
オリンピックにはいつだって、そこにドラマがあります。つまり、この新しい時代にふさわしい2020年東京オリンピック大会でも数々のドラマが見られることが予想されます。歴史の目撃者となるのは、あなたです。
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