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パラレルワールドは実在する?~SFを科学で読み解く~

パラレルワールドは実在する?~SFを科学で読み解く~科学
パラレルワールドは実在する?~SFを科学で読み解く~

 

今、あなたの目の前に広がっているこの世界は、本当に現実の世界なのでしょうか。この問いに、明確な答えを出すことは難しいと思います。

私たちが生きているこの世界は唯一無二の存在なのか、それとも他の世界が存在するのか考えてみましょう。 もしかすると別の世界では、ローマはヴァンダル人に征服されていないかもしれません。

また、日本やドイツが世界大戦の戦勝国になっているかもしれません。このようなパラレルワールドの考え方は、映画やSF小説の中だけの空想だと考える人も多いでしょう。

しかし、物理学界の著名な研究者たちの中にも、パラレルワールド理論の支持者に名を連ねる人物がいます。彼らのような学識のある人たちがパラレルワールドの存在を信じるのは、その存在が数学的に示唆されているからです。

今回は、SFの話とも関連させながら、パラレルワールドについて知られている真実や理論の数々をご紹介します。

 

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研究の歴史

まずご紹介するのはアラン=グースという研究者です。彼は「宇宙のインフレーション」の考え方を示したことで知られています。

これは、宇宙が誕生して間もなく指数関数的な膨張を始めたという考え方です。その膨張の速度は「Fast(速い)」という言葉だけではとても言い尽くせません。「Holy crap fast(バカ速い)」と形容したほうが良いでしょう。

次にご紹介するのが、ソ連出身で現役の物理学者、アレキサンダーです。彼は、先程ご紹介したインフレーション理論を発展させて、多元宇宙論を提唱しました。

インフレーションによって作られるのは、泡の構造をした入れ子の宇宙であり、ひとつの爆発が起きるのではなく、多数の小宇宙が成長していくのだそうです。

水が沸騰するときに水面にできる泡は、膨張するフラクタル図形です。宇宙もこれと似たような構造で、多数の小宇宙が泡のように成長を続けているのだといいます。

 

宇宙の分岐ルート

「宇宙の分岐ルートは、私たち人間の行動によって作られている」とする立場の多元宇宙論もあります。

例えば、あなたがコイントスをしたときのことを考えてみましょう。結末は、表が出るか裏が出るかの2択です。 「泡の構造をしている」という説では、表が出る運命の宇宙と、裏が出る運命の宇宙の両方がすでに存在していて、泡のように同時に成長しているということになります。

つまり、表が出る世界と裏が出る世界は、最初から独立した存在であり、自分がどちらの世界にいるかということも、あらかじめ決まっているわけです。

それに対して、「人間の行動が宇宙の分岐を作っている」という説では、あなたがコインを投げた瞬間に宇宙が2通りに分岐するということになります。

最初は1通りの宇宙しかなかったのが、表が出る運命の宇宙と、裏が出る運命の宇宙の2つに枝分かれするのです。

ドラえもんのひみつ道具「もしもボックス」は、もとからあるパラレルワールドに移動するのではなく、新たにパラレルワールドを作り出す道具なので、後者の「枝分かれ理論」に基づいていることがわかりますね。

 

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その他のパラレルワールド理論

先程ご紹介した泡理論や枝分かれ理論は、パラレルワールド理論の一種である、多元宇宙論の考え方です。

ここでは、その他のパラレルワールド理論を見ていきましょう。まずご紹介するのがM理論です。この理論は現在の物理学の超ひも理論を統合して作られた奇妙な理論で、宇宙が11次元の世界であるということを主張するものです。

また、人間が暮らしているこの世界がブラックホールの中に存在するという理論もあります。この理論の論者たちは、現在観測されている他のブラックホールの中にも宇宙が入っていると主張します。

これは突飛な冗談にも思えますが、幅広い分野の科学者たちが扱っているれっきとした理論なのです。

 

生命が存在するのはこの宇宙だけ?

私たちが住むこの宇宙には、一定の物理法則が働いていますが、他の宇宙でもそれが成立するとはいえません。

この宇宙に生命が存在するのは、天文学的な確率で種々の条件がその誕生を許したという、奇跡の賜物であると考えられています。ゆえに、人間が別の宇宙に行って生活するというのは、全く現実的な議論ではないのです。

引力の強さが今と少しでも違えば、宇宙には天体すら誕生できないといいます。他の宇宙で天体ができて、さらにそこに生命が宿るという可能性は極めて低いものです。

しかし、宇宙が無限に存在するという立場を取れば、他の宇宙に生命が全く存在しないと言い切ることはできません。

作家とパラレルワールド

スタートレックなどのSF作品に触れている方であれば、パラレルワールドという題材がこの手の作家の大好物であるということはご存知でしょう。

「基本的には我々の世界と同質のコピーであり、思いも寄らぬところに僅かだが重大な違いのある別世界が存在する」というテーマは、描きやすく、作品映えする世界観を持ち合わせています。

駅の改札をジャンプで飛び越えるシーンでも、主人公が通勤定期を家に置き忘れて飛び越えるのと、現代まで滅びず生き残った古代帝国の無人偵察機に追われて飛び越えるのでは、どちらが面白い作品になるでしょうか。

考える必要もありませんね。これがパラレルワールド作品の愛される理由です。

 

潜在的な願望が現れる

パラレルワールド作品と聞いて、ファンタジー小説を連想した人は少ないでしょう。しかし、実はファンタジー世界でもこの手の題材が扱われることは珍しくありません。

児童書としても有名な『ナルニア国物語』では、主人公である4人の子どもたちが、クローゼットをゲートにしてパラレルワールドにあるナルニア国に吸い込まれてしまいました。

少しマイナーなシリーズ物の小説『信ぜざる者コブナント』の主人公は、現実世界では病を患って冴えない日常を送っていますが、別世界では救世主として大活躍します。

藤原竜也さん主演で映画化された『僕だけがいない街』でも、冴えない主人公が別時間軸でヒーローになるというストーリが描かれていました。

このように、人間の潜在的な願望がパラレルワールドで実現されるというストーリーは、国や作品のジャンルを問わず、親しまれているということがわかります。

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パラレルワールド理論の始まり

ここでご紹介したようなファンタジーやSFの作品が、パラレルワールドの考え方や、その一種である多元宇宙論の発展に大きく寄与してきたことは間違いありません。

しかし、実は『ナルニア国物語』が描かれる何千年も昔の時代から、すでにこのような考え方は存在していたのです。

例えば、インドを中心に信仰が盛んなヒンドゥー教には、「この世界は無限個ある宇宙の中のひとつに過ぎない」という教えがあります。この教えには、多元宇宙論の考え方と共通する概念が見られます。

著名な天文学者も、「ヒンドゥー教は、国際的に信仰されているものの中で唯一、宇宙の無限性を認め、宇宙の本質が生と死の繰り返しであることを説く宗教だ」と評価しています。

 

いかがでしたか?
パラレルワールドは、複数の分野の科学者たちが真剣に取り組んでいるものの、まだ不確定な情報も多い研究分野です。単なる推測でしかなく、希望的観測に過ぎないという意見もあります。しかし、パラレルワールドの存在そのものを否定することはできません。また、その存在を信じたいと願う人も多いでしょう。もうひとつの世界には、宇宙艦隊を率いて銀河の平和のために戦っている、もうひとりの自分がいるかもしれませんからね。
参考 : therichest.com, など
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