突然ですが、あなたの「意識」はどこにありますか?もしくは、何でできていると思いますか?人によって答えは異なると思いますが、多くの方が脳や心にあると答えるのではないでしょうか?
何でできているかという質問にも、同じように答えるでしょう。確かにこれまでは、意識は「物質」と「魂」でできていると考えられていました。
つまり、心に似たようなものからできていると、かつては思われていたのです。しかし、これまでのこの考えとは異なる考えが、最近になって報告されました。
しかも、その考えを使うことでAIにも「意識」を持たせることができるようになるかもしれないというのです。今回は、「意識」が何でできているのか、また、どうしてAIに応用できるのかをご紹介しようと思います。
「意識」は何でできている?
先ほどもお伝えしましたが、意識は「物質」と「魂」でできているとかつては考えられてきました。この考えを現在でも信じている方は、少なくありません。
現代に多い考えとしては、「脳」だけで意識ができているというものでしょう。
脳だけでできていると考えられているため、これまでは意識に関する研究も、脳の神経細胞の活動を観察することで理解できるであろうという考えのもの、多数行われてきました。
しかし、これまでの考えとは異なる説が、今回浮上したのです。それが、意識は「物質」と「エネルギー」からできるというものです。
これだけを聞くと、これまでの考え方とは異なりますし、エネルギーというものも少し意識とは遠く感じられるかもしれませんが、今回の新しい説は、当たり前の事ではありますが、科学的な事実に基づいています。
実際に、脳内で発火した神経細胞は、周辺の組織にとあるものを送っています。1つは、多くの方が比較的イメージしやすい電気的なシグナルです。
もう1つは、周辺の組織への電磁気エネルギーの波です。これら2つを、神経細胞が送信していると考えられます。
新説になった理由
この説は、今回新しい説として唱えられました。しかし、今回新しい説として広まる前から、エネルギーは計測されていたのです。
電磁場としてエネルギーは検出されますが、脳波図や脳磁図で計測した場合でも、検出は難しいことではありませんでした。
しかし、これまで脳の機能と電磁場としてあらわれるようなエネルギーは、関係がないものとされてきました。そして、今回ようやく新しい説として唱えられるようになったのです。
新説が拓く可能性
今回、新説が出たこと自体が注目に値することではありますが、それ以外にも注目される理由があります。それは、AIに「意識」を与えることができるようになるかもしれない、というところにあります。
AIと人間の異なる点の1つは、ひらめきを持つことができるかどうかです。新説では、意識が神経細胞を伝う原子の流れではなく、非物質であるエネルギー波としての情報とされています。
この電磁場が「意識」を織り成し、人間にしかなかった自由意志や、AIには到底難しい自発的な活動を生み出す源泉になりうるのです。
この話を応用すると、エネルギー波を伝える装置がAIにも搭載されることにより、AIにもひらめきが与えられる可能性があるのです。
今はまだ課題も残っており、超えるべき壁は少なくはありませんが、この新説が与える影響はかなり大きく、今後のAI開発の未来を切り拓いたといえるでしょう。
AIは意識を持つことが出来ないものと言われながらも、映画や小説ではAIが突然意思をもって、人間を攻撃する場面が描かれてきました。実際に意識が芽生えるとどのようになるかはわかりませんが、AIがこれまでとは違う一面を見せるのは確かでしょう。
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