以前、アメリカ合衆国のメディアは、マジェスティック12というUFO委員会の秘密について取り上げたことがあります。マジェスティック12の秘密は、アメリカ合衆国だけではなく日本でも話題になりました。
多くの人々の注目を集めたマジェスティック12ですが、これには重要な前日譚が存在しています。
そこで今回は、マジェスティック12というアメリカ合衆国のUFO委員会の秘密と存在理由についてご紹介していきたいと思います。
マジェスティック12は作り話だった?
1984年12月、マジェスティック12の秘密が暴露された発端となる出来事が起こりました。正体不明の人物が、テレビ番組のプロデューサーにカメラに収められた文書を送り付けてきたのです。
文書の内容は、主に地球外生命体に関することで、その中に、マジェスティック12というアメリカ政府が内密にしているUFO委員会のこと、マジェスティック12はロズウェル事件を解決するためにつくられた機関であることなどが綴られていました。
その後、マジェスティック12の存在は世間に公開され、話題になったものの、最終的には偽造された文書ではないか?と疑問を持つ人も少なくなかったといいます。
元空軍大佐からの電話
マジェスティック12には、前日譚が存在します。そして、この前日譚のキーマンとなるのが、ロズウェル事件について熱心な調査を重ねていたUFO研究家であり作家でもあるウィリアム(ビル)・ムーア氏です。
当時、多くのメディアに取り上げられていたウィリアム・ムーア氏ですが、1980年9月、ラジオ番組の収録後に、とある人物から電話がかかってきました。
電話の相手は、ネブラスカ州サーピィ郡のオファット空軍基地の元空軍大佐でした。
元空軍大佐は「直接会って話がしたい」とウィリアム・ムーア氏に交渉し、二人はメキシコ州にあるレストランで食事をすることになりました。
ウィリアム(ビル)・ムーア氏がマジェスティック12に関する話を聞かされることになるのは、元空軍大佐からの電話がきっかけだったのです。
マジェスティック12に利用されていた?
マジェスティック12が行ったアメリカのUFO隠蔽工作についての本を書いたグレッグ・ビショップ氏は、ウィリアム・ムーア氏がマジェスティック12に利用されていたことを語りました。
しかし、ウィリアム・ムーア氏は、利用されてでも己の好奇心や欲望を満たそうとしました。そして、ウィリアム・ムーア氏は、自分の欲を満たす代わりに、マジェスティック12のエージェントのような立場になったのです。
UFO関連の極秘文書や資料
ニック・マグナソン氏は、エージェント的立場となったウィリアム(ビル)・ムーア氏の代理としてシアトル・タコマ国際空港に出向き、謎の男からマジェスティック12のこと、宇宙人とのコミュニケーションのことなどに関する機密文書を受け取りました。
この機密文書は、正体不明の人物からテレビ番組のプロデューサーに送られたカメラフィルムと同じ内容のことが綴られており、さらにはホワイトハウスにさえ公開していない文書であることが発覚しました。
ロズウェル事件に関わらせないための委員会だった?
あくまで可能性の問題ですが、マジェスティック12はロズウェル事件の真相をウィリアム(ビル)・ムーア氏に知られないようにするために用意された委員会だったのかもしれないといわれています。
なぜなら、ウィリアム・ムーア氏はロズウェル事件について熱心に研究していたためです。
ホワイトハウスにさえも知られたくないのですから、ウィリアム・ムーア氏にも知られたくないと考えるのは当然かもしれません。
マジェスティック12というアメリカ合衆国のUFO委員会の秘密と 存在理由について ご紹介しました。どちらにしろ、マジェスティック12はおそらくでっちあげの委員会である可能性が高いと思われますが、もしかしたらそのでっちあげの委員会がロズウェル事件の真実に近づく鍵となっているかもしれません。今もなお物議を醸しているロズウェル事件ですが、真相が明かされる日は来るのでしょうか?
コメント