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歴史を覆す10の発見 ~考古学の新事実について~

歴史を覆す10の発見 ~考古学の新事実について~ 科学
歴史を覆す10の発見 ~考古学の新事実について~

 

私たちが共有している知識というものは、毎年少しずつ塗り替えられています。研究者や科学者たちの分析による新事実の発見が、私たちの歴史に対する理解をより深めてくれているのです。

そして、場合によってはその新事実がこれまで常識とされてきた歴史の知識をすべて塗り替えてしまうこともあるのです。今回は、歴史を覆す10の考古学の新事実の発見を紹介します。

 

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紀元前にはビールを醸造していた中国

中国では、約9000年前には米の発酵飲料が生まれ、7000年前には蜂蜜酒が作られていたと言われています。

そして2016年には、紀元前3400年~2900年のものと思われる ビールの醸造設備が発掘され、その頃にはすでに中国でビールを醸造していたことが分かりました。

この中国で初めて発見されたビールの醸造設備の痕跡からは、ビールを入れていた容器も発見され、その容器を科学分析した結果から、当時のビールの成分は、大麦の他にホウキモロコシ、ユリ、ジュズダマという穀物が含まれていることがわかりました。

特に注目すべき点は大麦の存在で、ビールの原料として大麦が使われていたとなると、大麦が中国に食糧として持ち込まれたと言われていた時期が、従来の説から1000年もずれることになるのです。

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人間とイヌとの関係の歴史

人間とイヌが7000年以上前には既に共存していたことは、ストーンヘンジ近くのブリックミードからイヌの歯が発見されたことから分かっています。

そもそも イヌの起源は15,000年以上前に東アジアに生息するオオカミから分岐、人間が家畜化したものであると考えられています。

実際、イヌが最初の家畜化動物であることは考古学的遺物からも間違いありませんが、最古のイエイヌの骨であると思われるものについては、3万年前のシリアの遺跡や2万年前のロシアの遺跡からも発見されているようです。

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ツタンカーメンの短剣

1922年にハワード・カーター氏がツタンカーメン王の墓を発見して以来、共に埋葬されていた副葬品の中にあった短剣の材質が不明なままでした

一見すると鉄製のようでしたが、当時のエジプトでは鉄は金より貴重なものであり、仮に鉄製だとすれば腐食していないことも大きな謎だったのです。

しかし、2016年に蛍光X線分析装置で調べた結果、短剣にはコバルトとニッケルが多く含まれていて、紅海(こうかい)で発見された隕石の成分と同じだったことから、その短剣が隕石から作られていたと結論付けたのです。

古代エジプトでは「空の鉱物」と訳せる象形文字を使っていたこともあって、今では、王の墓から発掘した他の副葬品にも、隕石の鉄で作った物があるのではないかと考えているそうです。

古代都市「テオス」の石板

現在のトルコにあった古代都市「テオス」には、文書が刻まれた多くの石板が発見されていて、考古学にとっては「恵みの地」と言われています。

中でも全長1.5メートルの大理石でできた石板には、58行からなる2200年前の契約書が描かれていました。

契約書には、土地や建物、供物台 (くもつだい) 、奴隷などの貸し出しや、借主である錬成所の若者たちと土地のオーナーとの間の条件、契約を破った時の罰則などについて書かれていて、当時の文化を詳しく知ることができるものでした。

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ヒトパピローマウイルスの分化と感染

2010年、私たち現生人類のDNAの中に、ネアンデルタール人のDNAから受け継いだと思われる遺伝的多型(いでんてきたけい)が4%程度存在することが報告されました。

これは、ネアンデルタール人とホモ・サピエンスが別の種に分岐した後、どこかの時点で、異種間交配していた可能性を示唆しています。

そしてこの時、私たちの祖先はネアンデルタール人が持っていたヒトパピローマウイルス(HPV)に感染していたらしいのです。

統計モデルを使って、HPV16型の進化の過程を再現してみると、現生人類とネアンデルタール人が別の種に分岐した時、HPVも二つの系統に分かれ、HPV16A型ウィルスは ネアンデルタール人とデニソワ人が保有し、現生人類は、B、C、D型を保有していたのです。その後、現生人類とネアンデルタール人が異種間交配した結果、HPV16A型ウィルスに感染し、子宮頸がんなどを引き起こすようになったのです。

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消滅した言語の発見

古代イタリアの先住民族であったエトルリア人が使用していた言語「エトルリア語」は、現在では消滅してしまっていますが、ラテン語に大きな影響を及ぼし、多くのヨーロッパの言語の中で今でも使われている言葉があります。

しかし、エトルリア語という言語の内容を理解できるほどの文献がほとんど残存していない中、2016年にエトルリア語が刻まれた大きな石板が発見されたのです。

2500年前のものと考えられるこの石板は、トスカーナの神殿の発掘現場で、比較的良い保存状態で発見されました。

ただ、良い保存状態とはいえ、欠損や摩耗もあったことから、研究者らは現状の保存に努め、内容の判読に挑んでいます。

石板には、恐らく宗教的なことが書かれていると考えられ、エトルリア人の信仰について何かわかるかもしれません。

バイソンの新種

ラスコー洞窟などの壁画を調査し、2万年前のバイソンの絵と15,000年前のバイソンの絵を比べた結果、その体格や角などに複数の相違点があることが判明しました。

草原にいるステップバイソンを描いたものと考えられる2万年前の絵に対し、15,000年前の絵は新種のバイソンを描いたものではないかと科学者たちは推測したのです。

この仮説の検証のために、ヨーロッパ各地で発見された、22,000年から12,000年前のバイソンの骨や歯からDNAを採取、検査を実施したところ、新しい方のバイソンは新種であり、その起源はステップバイソンやヨーロッパバイソンであるという結論に至ったのです。

ちなみに、新種のバイソンは「ヒッグスバイソン」と名付けられました。

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人類最古の右利きの証拠

人類最古の右利きの証拠が見つかったと、米国カンザス大学の人類学者デイビッド・フレイヤー氏らが発表しました。その証拠とは、180万年前に存在していたホモ・ハビリスの上顎の歯に付けられた、右手で道具を使ってできたと考えられる多数の傷だそうです。

この発見の意義は、180万年前のホモ・ハビリスに利き手の違いが存在していたことから、初期人類の脳について詳しく知ることができることにあります。

さらに研究が進めば、人間の大脳の非対称性や言語中枢の進化などに関する新たな見解が出てくるかもしれません。

小型のヒト属の新種インドネシア・スラウェシ島で発見された大量の石器は、少なくとも11万8000年前のものである可能性が高く、未確認の人類の祖先が住んでいた可能性を示唆しています。

実際スラウェシ島は、5万年前に滅びたとされるホモ・フローレシエンシスの骨が発見されたフローレス島の近くにあるため、私たちの想定以上に古くからスラウェシ島に古代人類は辿り着いていたのかもしれません。

大麻ロード

現在、古代中国で初めて大麻を栽培、使用していた時期は約1万年前というのが定説となっていますが、同時期には東ヨーロッパや日本でも大麻が使用されていたようです。

さらに、中国では青銅器時代に大麻が集中的に使われるようになったのですが、西ユーラシアでは長い間一貫して使用が続けられていたと言います。

しかも、大麻は貿易の重要な物資として、小麦などの穀物と共にシルクロードと似たような貿易流通網を使い、ユーラシア大陸全体に広がっていったと考えられています。

当時、この流通網を使っていた遊牧民のヤムナ族のDNAを調べたところ、古代の麻薬のディーラーであった可能性もあるそうです。

 

いかがでしたか?
時代が進めば、新しい鑑定方法や検査機器が開発され、これまでの技術では分からなかったことが新たな発見として見出される可能性が十分にあります。人類の発祥だけでなく、様々な事象の起源についても、今後の新発見が楽しみですね。 
参考 : listverse, など

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