今年に入ってからというもの、新型コロナウイルスは世界中をパニックに陥れ、悩ませてきました。
専門家によれば、先進国であるアメリカ合衆国では今年の冬に新型コロナウイルスの感染拡大のおそれがあると推測しています。
今回は、アメリカ合衆国の新型コロナウイルスの今後についてご紹介します。
アメリカ合衆国と新型コロナウイルスの今
現在のアメリカ合衆国では、新型コロナウイルスによる自粛に耐えられなくなった人々が、屋外にて飲み食いや運動をしたり、祈りを捧げたりして過ごしているそうです。
いわゆる三密の場所は感染のおそれがあるため危険ですが、三密を避けた場所であれば屋外で過ごしていても問題はないでしょう。むしろ換気が行われておらず人が密集している屋内よりも安全だといえます。
しかし、屋外で過ごすことができるのも夏の間だけでしょう。
なぜなら、夏は熱中症に気をつけてさえいれば外で過ごすことが可能ですが、冬になれば外は寒くなり、外出は難しくなるためです。
専門家によると、アメリカ合衆国は今後新型コロナウイルスの感染は拡大し、状況は今よりも悪くなるおそれがあるといいます。
専門家によるコメント
冬になると、人々は家の中や施設の中など屋内にて過ごすようになります。
カリフォルニア大学・アーバイン校の公衆衛生学者であるアンドリュー・ノイマー氏は、「複数人でボウリング場などで集まって遊ぶなんてことになったら、感染が拡大してしまうおそれがあります。加えて、マスクを着けない人がいたら、もっと酷いことになるでしょう」とのコメントを残しています。
また、ハーバード大学のグローバル・ヘルス・インスティテュートのアシシュ・ジハ氏は、「新型コロナウイルスに1番感染しやすい環境は、長時間、複数人で集まって屋内で過ごしているときです。
そして、私たちは長いこと外出をなるべく控え自粛していますから、ストレスも溜まりますし、疲弊してしまう人も少なくないはずです」と述べています。
さらに、人と一緒に過ごしたいという気持ちが新型コロナウイルスに感染する確率を高めるといいます。
新型コロナウイルスとインフルエンザのコンボ
毎年、冬になるとインフルエンザにかかる人が少なくありません。
その上、新型コロナウイルスという新たな脅威が加わることによって、医療従事者はインフルエンザ患者と新型コロナウイルス陽性患者の対応に追われることとなるでしょう。
また、新型コロナウイルスとインフルエンザは症状が酷似しているため見分けがつきにくかったり、どちらも呼吸器に多大な影響を与えるものであるなど、様々な問題があります。
ノイマー氏は、冬の乾いた空気はウイルスが生存しやすいため、2つのウイルスは活発に動くだろうと語っています。
屋内で感染しないためには?
バージニア工科大学のリンゼイ・マール氏によると、外の環境は日の光などによってウイルスは死んでしまうため、人と密接していなければ比較的安全であるといいます。
しかし、暖房により乾いた冬の屋内では、ウイルスは死なないどころか増えてしまうため、屋外よりも感染してしまう確率が高くなります。
屋内で感染しないためには、マスクを着用する、定期的な換気と消毒を行う、人が集まる場所はなるべく控え、人と接するときは2メートルほど離れることが大切であるといいます。
また、加湿器や空気清浄機などを用いて乾燥を防ぐ必要性もあるそうです。その際は、フィルターを清潔に管理しなければなりません。
ワクチンによる治療は可能か?
現在、新型コロナウイルスに効くような特効薬はありません。
そのため、研究者は新型コロナウイルスに効くワクチンの開発に挑んでいます。
ジハ氏は、今年の12月にはワクチンの治験が済み、何らかの情報が与えられることを望んでいます。
ワクチンによる治療ができるのであれば、私たちは新型コロナウイルスという脅威に怯えることなく安心した生活を送れるようになるでしょう。
アメリカ合衆国の新型コロナウイルスの今後についてご紹介しました。これは日本でも同じことがいえるはずです。冬、感染を拡大させないように、手洗い・うがい・消毒・マスク着用をしっかり行い、できるだけ三密を避け、乾燥を防ぐことが大切です。
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