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古代マヤ文明の飲用水 ~大都市ティカルの汚れた水~

古代マヤ文明の飲用水 ~大都市ティカルの汚れた水~ 地球
古代マヤ文明の飲用水 ~大都市ティカルの汚れた水~

 

現在のグアテマラペテン低地に位置する古代マヤ文明の大都市ティカルは1000年以上もの間繁栄しており、今でも遺跡がティカル国立公園として世界遺産に登録されています。

しかし9世紀後半ごろになると栄えていたはずのティカルから人が消え、衰退の一途をたどることになってしまったというのです。その理由は、大都市ティカルの飲用水が汚れていたことにありました。

そこで、アメリカのオハイオ州にあるシンシナティ大学の研究者らは、ティカルに居住する人々が飲むための水を貯めていた貯水池に残っていた堆積物を調査しました。

今回は、大都市ティカルの飲用水が汚れていた原因についてご紹介したいと思います。

 

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ティカルの環境と衰退

古代マヤ文明の中心的な都市として栄えていたティカルは干ばつが結構な頻度で起こっていました。住民らは、水を得るためにティカルにある複数の貯水池に水を貯めその水で生活をしていました。

しかしティカルは周りを木々に囲まれ、湖や川とは隔離された環境におかれていました。そのため、雨水などが運んできた有害物質が流されずに残留し、それが住民らの体にダメージを与えたそうです。

研究者の一人は、「当時の住民らに必要だった貯水池の水が有害物質などによって病原へと変貌してしまったことは、大都市ティカルの衰退の原因の一つであると考えられると語っています。

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貯水池に残留していたシアノバクテリア 

研究チームの生物学者であるデヴィッド・レンツ氏が貯水池に残留していた堆積物を調査すると、有害物質をつくるプランクトスリックスとミクロキスティスという2種類のシアノバクテリアが水を汚染していたことが明らかになりました。

さらに、大都市ティカルが衰退する前の9世紀半ばごろにミクロキスティスとアオコの数が尋常ではないほどに増えたことも衰退の原因であると考えました。

研究チームの地質考古学者であるケネス・タンカスリーは「貯水池に貯めていた水は、色は濁った緑色で悪臭を放ち、とても飲めるようなものではなかったはずですと述べています。

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高純度の水銀の残留物が発見される

さらに調査を進めていくと、貯水池の水が汚れていた原因は、シアノバクテリアだけではないことが分かりました。なんと、貯水池に残留していた堆積物の中から高純度の水銀が発見されたのです。

貯水池の水に残留していた水銀は、食事などによってティカルの住民らの体の中に取り込まれ、人々にダメージを与えていきました。研究者らは、水銀が残留していた原因として墓や壁画に用いる塗料を挙げました。

古代マヤ文明では漆喰を用いて壁画を描く文化があったのですが、その漆喰には硫化水銀が含有されていたといいます。

硫化水銀は非常に有害であり、古代文明でもその事実は知られていたそうなのですが、当時の人々は有害物質が水を通して食べ物に混じるとは思わなかったのかもしれません。

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重なる悪運

研究者らは、害のない綺麗な飲用水がなかったことに加えて、ティカルが元々おかれていた環境やその環境の変化が都市の衰退を一押しする原因になった可能性があるといいます。

また、このような状況は、先導者がマヤの神々をなだめることができなかったために起きたことであると考える住民もいたのではないかと語りました。

日本でも、昔の人は疫病などを鬼や妖怪の仕業と見なしたのではないかという考え方もありますから、その可能性は充分にありえることだと思います。

 

いかがでしたか?
古代マヤ文明の大都市ティカルの飲用水が汚れていた原因についてご紹介しました。遥か昔の時代の人々は、現代のような高度な科学的技術や医療の発展がない中でも、知恵を絞って必死に生きてきました。しかしそのような技術や知識がないために、人間が生き延びることができなかったり文明や文化などが滅ぶといったことが繰り返されてきました。古代マヤ文明の大都市ティカルもその一例です。さらに、日本でも水が有害物質や化学物質により汚染され、水俣病やイタイイタイ病といった公害などの環境問題が取り上げられています。また、日本だけではなく世界各地でも環境汚染について問題になることは少なくありません。私達は、これらの環境問題を少しでも改善し、同じことを繰り返さないためにも環境問題について考え、日々の生活を見直していかなければなりません。
参考 :  phys, UC,など
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