海に浮かぶ島々には、その景色や個性的な生き物の姿など、人々を惹き付ける要素があります。そんな美しい島々にも、不可解な出来事が起きているのです。
今回は世界の島々の未解決事件や、首を傾げるような謎の現象に 迫っていきます。
隠居男性の謎の死
1999年6月、隠居生活をしていたコリン・グッドの遺体が、ニュージーランド、グレートバリア島の彼の自宅で発見されました。遺体は腐乱し、右手はなくなっていました。
また彼の飼う犬も、主人のそばで死んでいたのです。グッドは生前大麻を栽培しており、1991年に強盗に遭い、お金と大麻を奪われた事があります。
そんな彼が最後に目撃されたのは、1999年4月です。検死を行っても死因はわからず、また事件の容疑者も捕まっていません。
オーストラリアのネッシー
2013年オーストラリア、マグネティック島のピクニック湾で、怪物のような物体が目撃されました。それを撮影した地元民は、ネス湖のネッシーに似ていると感じました。
物体の正体は、2020年になってもわかっていませんが、ドラゴンボートの残骸だと考えられています。それでも、ネッシーが水温の低いスコットランドから、温かい水域に移ってきたと言い張る人もいます。
箱に入った人骨
ニューヨークシティに住んでいたケアリー・スタントンは、1957年に一族の農場のあるサンタクルス島へ移りましたこの島で、スタントンを訪ねる人はほとんどいませんでした。
彼が1987年に亡くなると、遺体は島の一族の墓地に埋葬されたのです。また農場は彼の遺志で、島全体を監督していた自然保護団体に譲り渡されました。
そして彼の死から3年後、農場内の小屋から箱が見つかり、中から人間の白骨死体が出てきたのです。骨を分析したところ、死体は大戦後すぐ亡くなったとみられる、年配の女性のものだとわかりました。
なお、女性の詳しい身元は不明です。スタントン自身は、この女性の死に関わってはいないようですが、なぜ死体が農場内にあったのかはわかりません。
バリ島の幽霊ホテル
インドネシアのバリ島に、幽霊ホテルとして知られるホテルがあります。1990年代に完成したこのリゾートホテルは、現在は廃墟です。
ホテルの経営が破綻した後「廃墟と化したホテルに幽霊が彷徨っている」という噂が生まれました。幽霊の正体は、強制的にホテル建設に駆り立てられ、死んでいった労働者達だと信じられています。
ちなみにこのホテルが放棄された真の理由については、明かされていません。
ポテト異物混入事件多発
2016年、カナダのプリンスエドワード島での事です。ポテトの中に、縫い針が刺し込まれるという事件が起こりました。
2014年にも、この島で生産されたポテトに、針などの金属製の異物が混入する事件が多発していました。農家はこうした奇妙な事件の影響を受け、100万ドル以上の損失を被ったとされます。
そして誰が、なぜポテトに異物を入れたのかは不明です。
海のズボン
カナダの北極圏の海にそびえる高さ50m以上の巨大な岩が、「巨大なズボンに似ている」として、2017年に注目を浴びました。
地元ヌナブトではこの岩を、イヌイットの方言イヌクティトット語でズボンを意味する「カーリングア」と呼びます。
ハンターの男性がこの岩を撮影しましたが、あまりに現実離れした形状の岩なので、加工された写真ではないかと疑われたのです。カナダの地質学者達も、このような岩のアーチは見た事がないといいます。
スピナロンガ島での強盗事件
ギリシャのクレタ島東部にある無人島、スピナロンガ島は、かつてハンセン病患者のための療養所があった場所として知られています。
現在はヴェネツィア共和国時代の16世紀の砦や、ビーチが人気の観光地になっています。2018年、夜間に船で島に渡った強盗達が、警備員の部屋にあった金庫をこじ開け 5万ユーロを盗みました。
電気が通っていないこの島では、警報システムは存在しません。また宿泊施設もなく、警備員は毎日午後6時半には島を出てしまうので、現場は監視の目がない状態でした。犯人達は未だ捕まっていません。
奇妙な現象が多発している島
スペインのカナリア諸島に含まれているテネリフェ島に、バランコ・バダホス峡谷という場所があります。そこは「夜になると時計が止まる」「天使のようなものがいた」など、あらゆる奇妙な現象が報告されている場所です。
更に、ここでは行方不明者も出ています。ある時峡谷に入った少女が、そのまま戻ってきませんでした。少女の痕跡すら見つからず、ついには捜索が打ち切られましたが、20年後 彼女は突如姿を現したのです。
失踪した20年前から 全く年をとっていない様子だったといいます。少女自身は峡谷に入ってから数時間しか経っていないと感じており、自分がそこにいる間に20年経っていた事に驚いていたようです。
ダンス講師失踪事件
ハワイには心霊現象もありますが、痛ましい未解決事件も起きています。ハラワ在住のダンス講師だった、ダイアナ・スズキの失踪事件がその例です。
1985年7月、彼女はダンスアカデミーでの仕事を終えた後、週末をオアフ島のノースショアで過ごそうとしていました。アカデミーの最後のクラスが終わったのは、7月6日土曜日の15時です。
15分後友人がダイアナを迎えに来ましたが、彼女の姿はありませんでした。そして彼女の両親が娘の失踪を知ると、アカデミーの外で娘が現れるのを待ちました。
すると、ダイアナの同僚の男デューイ・ハマサキが、父と姉を伴いトランクを車に乗せるのが見えたのです。彼については、ダイアナに恋をしていた事が知られています。
そしてダイアナが最後のレッスンをしている時、彼も同じ場所にいました。デューイは尋問を受け、家も捜索されましたが、証拠不十分で逮捕も起訴もできませんでした。
しかし5年半後、ダイアナが失踪当日に着ていた服とよく似た服が、デューイの父の養豚場で発見されたのです。デューイと父、姉は、約100人の目撃者と共に大陪審に連れてこられましたが、不起訴となりました。
またダイアナの遺体もとうとう見つかりませんでしたが、捜査はまだ続いているようです。
フローレス島のホビット
2003年インドネシアのフローレス島で、小型のヒト属とも思えるホモ・フローレシエンシスの骨が発見されたのです。体が小さいため、フローレス島の”ホビット”と名付けられました。
その後、この人骨は初期の人類のうち、認知されていない種族のものなのか、または現代人のものなのかという論争が起こりました。身長わずか100cm程で、脳の大きさも現代人の3分の1しかありません。
しかし彼らは肉を食べ、何千マイルも旅をする程の体力があり、また石で道具を作る程の知能も持っていました。彼らの起源やその進化、絶滅した理由について結論は出ていません。
科学の進歩につれ、一時は迷宮入りかと思われたような事案も解決できるようになりました。しかし、世の中には人間が永遠に解決し得ない、仮説を立てる事しかできないようなミステリーも多々残っています。そうした奇妙な出来事の数々は、やはり人間でない何かの力によって もたらされたのでしょうか?
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