ブログ記事をYouTubeでらららが配信しています!

地球に接近する小惑星 ~NASAやESAの対応について~

地球に接近する小惑星 ~NASAやESAの対応について~ 衛星
地球に接近する小惑星 ~NASAやESAの対応について~

 

宇宙には惑星や彗星など多くの天体が存在していますが、その宇宙から地球に向って、小惑星や彗星が接近してきた時、それらが地球に衝突することを阻止する方法はあるのでしょうか?

実は、国際宇宙航行アカデミーは2年に1度、小惑星衝突対策を議論する国際会議「惑星防衛会議」を開催していて2019年に、アメリカ・ワシントンD.C.において開催されました。

アメリカ航空宇宙局(NASA)、欧州宇宙機関(ESA)、米国緊急事態管理庁(FEMA)は、会議への参加者を集い、地球に衝突する可能性が高い地球接近天体(NEO)が見つかった場合の避難方法や衝突を未然に防ぐ方法などに関する演習を行ったそうです。

これは、「2019 PDC」という仮の名称を付けた地球接近天体が、2027年に100分の1の確率で地球に衝突する、というように「具体的かつ現実的」でありながら、あくまでも「架空のシナリオ」での演習ということになります。

今回は、地球に接近する小惑星への対処方法などについて 解説します。

 

LALALAちゃんねる!の動画で見る
スポンサーリンク

地球に向って接近してくる物体の把握

ESAの惑星防衛部門に所属するリュディガー・ジェン氏は、地球を防衛するための第一段階は、地球に向って接近してくる物体が、一体どういう物なのかを把握することだと言います。

地球に接近してくる物体が把握できて初めて、衝突を防ぎ、被害を最小限に抑えるために必要な手段を講じることが可能となります。

実際に何かが地球に接近しているという状況になれば、その物体の正体を把握するためにESAは詳細な情報を逐一ツイートすることになるため、一般の人たちも専門家と同じように物体の動きを確認できるようになるはずです。

そして惑星防衛会議の演習の場でも、実際の非常事態と同じようにESAはツイッターで状況を逐一ツイートしたはずです。

スポンサーリンク

不測の事態への備え

NASAは、これまで6回にわたって地球接近天体のシナリオ演習に参加してきました。

その6回の演習は、どれも衝突の回避や被害の規模を抑える対策が必要不可欠であることは変わりませんが、状況についてはすべて異なる設定となっていて、小惑星の接近だけを想定して対処するだけでは不十分であるという認識を持っています。

FEMAのレヴィティカス・ルイス氏は「私たち米国緊急事態管理庁は、地球接近天体による地球への衝突が、いつ、どこで、どのように起き、その衝突による被害の状況と範囲について予測及び把握しておく必要があります」と話しています。

つまり、あらゆる状況を想定して演習を実施して、不測の事態に対する備えを万全にしておくということで、少なくともNASAとその関連機関は、小惑星や彗星が地球に向って接近してくるという深刻な状況が実際に起こったとしてもパニックに陥ることはないと思われます。

スポンサーリンク

世界を壊滅させる小惑星を発見した場合の対応プロセス

世界を壊滅させてしまうような危険な小惑星を「キラー小惑星」と言いますが、この「キラー小惑星」を発見した場合の対応プロセスの第一段階は「メールで連絡」となっています。

NASAが策定した計画では、地球を直撃する軌道上に「キラー小惑星」を発見した場合「キラー小惑星」の存在についてのメールが、12名にも満たない科学者宛に送信されることになっています。

ただし、その段階では「キラー小惑星」の大きさや軌道についての詳細な情報は判明していないため、メールで連絡を受けた科学者はすぐさま観測情報を収集し、大型望遠鏡で常時観察を行うことになるのです。

スポンサーリンク

NASAによる「キラー小惑星」に対する行動計画

「キラー小惑星」の衝突によって、都市はもちろん地球そのものが壊滅する可能性あるのは確実です。大きさが1.5km級の小惑星が地球を直撃する確率は百万年に1度と非常に低いですが、可能性はゼロではありません。

NASAは、最悪の事態への対策を用意していて、最近になって、「キラー小惑星」を発見した場合の行動計画をFEMAと共同で発表しました。

FEMA長官であるクレイグ・フガート氏は声明の中で「確率が低くても、甚大な被害が発生する災害のシナリオを想定しておくことが重要です。

策定した緊急事態対応プランに則って行動することで、最悪の事態が発生した場合でも、より適切な対応ができるはずです」と述べています。

スポンサーリンク

選ばれた科学者に「小惑星センター」がメールを自動送信

発表された行動計画によれば、地球接近天体と思われる物体を発見した場合、太陽系にある小さな天体の観測や情報提供など行う公式機関「小惑星センター」に登録されます。

この新たに発見された天体の軌道が、地球の近くを6日以内に通過する疑いがある場合、「小惑星センター」のシステムが、同センターやNASAの選ばれた科学者にメールを自動送信し、警戒態勢を取るという仕組みです。

スポンサーリンク

小惑星の危険性

発見された小惑星の情報が登録されると、大型の天体望遠鏡を所有するアマチュアの天文愛好家からも観測情報が寄せられ、小惑星の大きさや軌道についてより多くのデータ収集が可能となります。

たいていの場合、地球はそれほど大きな惑星ではないので、詳細な観測を実施することで、大接近する危険性も衝突する危険性も、否定できるはずです。

実際、宇宙には小惑星が無数に存在していますが、大型の小惑星が地球の大気圏に突入することは非常に稀であると言えます。

スポンサーリンク

衝突の危険性が高い場合は情報を開示

しかし、NASAと「小惑星センター」が、発見した小惑星の地球への衝突の危険性が高いと意見が一致した場合、NASAが米科学技術政策局に通知して、直ちに一般にも情報が開示されます。

こうした警戒態勢ゆえに、NASAがプレスリリースを発表する前に小惑星衝突の可能性について噂を耳にするかもしれません

惑星防衛局のリンドレー・ジョンソン氏は「私たちが行う作業は世界中の科学者が利用できるようにすべて公開していて、観測データや軌道の情報はインターネット上で確認することができるため、NASAが正式な発表する前に、インターネット上で小惑星が地球に衝突する危険性に関する噂が流れるでしょう」と述べています。

スポンサーリンク

小惑星の軌道を逸らす方法

NASAは、個々の地球接近天体について今後100年にわたる軌道を予測し、地球に飛来する可能性とタイミングについて観測、記録しています。

大きさが1km以上の地球接近天体は確認されているものの90%以上が記録されていますが、大きさが140m以上の地球接近天体についても情報を記録した方が良いそうです。

地球接近天体の軌道を100年先まで記録することは、単なる科学的な好奇心のためではなく、最悪の事態から地球を守るための猶予として、必要なことなのです。

さらに、NASAは小惑星の軌道を地球から逸らす方法についても研究しています。その方法の一つに、レーザー光線を照射するというものがあり、現在レーザー光線で小惑星を蒸発させる研究も行われています。

ただ実用的な方法は、やはり小惑星の軌道を逸らすもので、宇宙空間での実証実験はまだ行われていませんが、理論的には小惑星が地球に衝突する危険を回避できる有効な方法なのです。

 

いかがでしたか?
さらに、NASAと欧州宇宙機関は、共同で「小惑星衝突偏向評価(AIDA)」というミッションを実施しています。これは「衝突体」を小惑星に衝突させることで、小惑星を移動させることが可能かどうかを調査するものです。これが問題無く機能するのであれば、危険な地球接近天体の軌道を逸らす方法として採用されます。とは言え、私たちにできることは、天空を仰ぎ見て、小惑星が地球に向ってこないことを祈るだけのようです。
参考 :  mysterious universe, など
スポンサーリンク

コメント

タイトルとURLをコピーしました