イギリスで物理学を専門に研究しているバリエ=トゥロワー博士は、電子戦争に使われるマイクロ波の技術の権威として有名です。
そんな博士は現代の新技術5Gについて、このような警告をしています。
「今や人を殺傷するのに、かつての戦時中のような収容所を作る必要は無くなった。
なぜなら5G技術があれば家から出ずとも数百万人の人間が死ぬということが起こり得るのだから」
マイクロ波とは
博士はかつてイギリスの海軍で働いていて、当時はレーダーや魚雷除去、マイクロ波などの電子戦争技術の研究開発に従事していました。
博士は、冷戦時代に実施された各国でのアメリカ大使館の包囲作戦でも マイクロ波が軍事利用されていたといいます。
マイクロ波が大使館に照射されたことで、多くの職員がガンを発症したというのは、軍事業界では有名な話だそうです。
博士は海軍を退いた後、マイクロ波の研究に取り組むようになりました。
博士の研究領域はマイクロ波兵器から、音楽プレイヤーや携帯電話などの一般人にも流通しているような電子機器に拡大しました。マイクロ波が人体に与える危険は、1960年代から既に知られていたといいます。
更に博士は、幼児や妊婦は特に私たちの身の回りにある電子レンジ、インターネット回線などのマイクロ波の影響を受けやすく、脳の機能低下や先天性奇形を引き起こす可能性があると指摘しました。
博士の研究では、幼児は中枢神経の電気伝導率が大人に比べて圧倒的に高いため、マイクロ波を大人の10倍も吸収してしまうということが分かったそうです。
そして、マイクロ波は人体の遺伝子に損傷を与え、死産や流産などの重大な問題を引き起こす可能性があるといいます。
未成熟な脳であれば尚更、マイクロ波の信号が深く広く伝達し、死を招くこともあるほどの重大な神経障害を引き起こすのです。
これはバリエ博士だけの持論ではありません。
カナダ海軍で大佐を務める人物も自らの著書で「携帯電話のせいで20億人が死ぬ。」と主張しています。
実際にヨーロッパでは、電波を送る無線設備の近くの公園で遊んでいた子どもたちが、集団でガンを発症したという例もあります。
5Gの時代へ
携帯電話は最初に開発されたとき、千載一遇 のビジネスチャンスだということで大きな注目を集め、その危険性が分かっていたのにもかかわらず、それに目を背けて商品化されました。
携帯電話ビジネスを推進したかった権力者たちは、携帯電話を商品化するために安全管理の基準を大きく下げるという暴挙に出たのです。
現在でも受け継がれている携帯電話の安全基準は、体組織の加熱に関するものだけです。
マイクロ波が人体に与える影響の中で、熱以外のものはすべて無いものとされているのです。
磁気や電波から人体を保護することは一切考えられてもいません。
これらがガンや先天性奇形をはじめとする数多くの健康被害を引き起こすということは、1970年代にすでに報告されていました。
しかしWHOが主導して隠蔽したことで、このような情報が公になることは無かったといいます。
また、バリエ博士はあるラジオ局のインタビューで次のように語っています。
「アメリカでは正しい科学に関する知識があまり浸透していない上に、新しい電子機器を好む国民性があります。
また、それらを販売する企業は、利益のためならどんなことでもやってのけます。
業界だけでなく政権までもがその利益を守るために、消費者に平気で嘘をつき、訴えられないようにしているのです。」博士は、依存性のあるスマートフォンが特に問題だと考えているようです。
現在世界中で注目されている5Gは、日本国内でもこの春から実用化され始めました。
しかし、バリエ博士のようにその安全性に懐疑的な見方を示す専門家も数多く存在します。
2019年には、42カ国で247名の科学者が、国連やその関連組織に5Gネットワークの導入を考え直すように求める書簡を送りました。
5G基地局の影響
イスラエルの産業都市ラマトガンにある公園で、コウモリが大量死するという事件が起こりました。
空から突然大量のコウモリが落下してきたり、公園内のあらゆるところでコウモリの死体が発見されたりしています。
地元のコウモリ保護団体は、原因としては急激な気温低下などが考えられるものの、これまでに例を見ない現象であると語っています。この公園の近くに最近設置された5G基地局の影響なのではないかと考える専門家もいます。
詳しい仕組みは判明していませんが、5G基地局の近くで鳥が大量死するという事例は世界各地で報告されていて、5Gと鳥の大量死には何らかの因果関係があるものと考えられています。
世界は6Gへ
この春から日本でも実用化され始めた移動通信システム5G。
しかし、世界の諸外国はさらに進んでいて、中には「6G」の開発に取り組んでいる国もあります。
中国は国策事業として6Gの研究開発を実施することを発表しました。この事業には、37の企業や研究機関、大学などが参加しています。
6Gは5Gである程度実現された、多数接続・高速低遅延通信をさらに強化することが可能な技術です。
6Gでは1平方キロメートルあたり1000万台の端末の同時接続が可能になります。
これは5Gの10倍の接続台数です。
また、通信速度は5Gの10倍となり、遅延は千分の一秒以下になる予定です。
6G開発に意欲的なのは、中国だけではありません。
アメリカではトランプ大統領が6Gの早期実現に前向きな考えを示していて、ITU(国際電気通信連合)も6Gを2030年を目処に実現するための研究事業を立ち上げています。
大きな期待が寄せられる6G技術ですが、実現を前にして既に人体への健康被害が心配されています。
6Gの周波数は5Gより高いものになる予定ですが、その電波が人体や環境に与える影響はまだ全く分かっていないのです。
多くの科学者が声を上げているにもかかわらず、5Gの健康被害のリスクは全く解消されていません。
世界最古の科学雑誌である「サイエンティフィックアメリカン」も5Gの健康リスクを訴える科学者の主張を紹介したことが大きな話題になりました。
5G回線の商品化に向けた動きは世界中で急速に進んでいますが、その安全性はまだ証明されておらず、警鐘を鳴らす科学者が数多くいるのも事実です。
5Gの安全性に関する研究も不十分なまま、さらに周波数が高く、強い電波を利用する6Gの研究に世界中の企業が夢中になっているというのが現在の状況です。
商品化を急ぐ世界中の企業の間で6Gの開発競争が激化していますが、現在の時点ですでに多くの懸念点が挙げられています。
それらをクリアすることはできるのでしょうか?
はたまた、5Gのように不都合な点には目を瞑ったまま実用化を推し進めてしまうのでしょうか?
現在ではインターネットがライフラインとして生活に欠かせないものになっているのは紛れもない事実ですが、新しい電波通信を導入するときは環境や人体への危険性も考慮してほしいものです。
携帯電話が発明される前の時代では、マイクロ波は人間を殺傷するための「兵器」として利用されていたものです。便利さを享受するためだけに、その歴史から目を背けてしまうのは、危険だと思います。電子機器を使わずに生活することはもはや不可能な時代になりましたが、殺傷力のある兵器が自分たちの生活に浸透してしまっているという事実を忘れてはいけません。
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