私たちは日頃から理解不可能なものや、出来事に接触する可能性がありますが、この広い世界には、私たちの想像をはるかに超える奇妙なもの、謎に包まれた不思議な場所が数多く存在しています。
今回は、世界中の人々を惹きつけるほどに不可解極まりなく、謎が謎を呼ぶ高い人気の「不気味なスポット」を紹介しましょう。
- アメリカ・オハイオ州シンシナティにある地下鉄の廃トンネル
- メキシコ・ソチミルコ島は「人形の島」
- アメリカ・ペンシルバニア州の町「セントラリア」
- 台湾のリゾート施設「三芝区UFOの家」
- ギリシャ・キプロス島の「ヴァロシャ」
- イギリスの「マンセル要塞」
- リトアニアの「十字架の丘」
- フィリピン・カバヤンの「ミイラ洞窟」
- フランスの村「オラドゥール・シュル・グラヌ」
- トルクメニスタンの「地獄の門」
- アメリカ・テキサス州の「ヤコブの井戸」
- アイルランド・オファリー州の「リープ城」
- 西アフリカ・トーゴ共和国の「ブードゥー教の呪物市場」
- フランス・パリの「カタコンブ・ド・パリ」
- ルーマニア・トランシルバニア地方の「ホイア・バキューの森」
アメリカ・オハイオ州シンシナティにある地下鉄の廃トンネル
シンシナティという町の地下に、地下鉄の建設用として掘られたトンネルが使用されることなく残されています。
工事は資金不足を理由に中止となり、掘られたトンネルだけがそのまま放置されているのですが、まるで迷路のように曲がりくねっているため、うっかり入り込んでしまった人は間違いなく迷ってしまうそうです。
取り潰す決定がなされないまま長い間放置され、存在すら忘れ去られた不気味な場所であることは間違いありません。
メキシコ・ソチミルコ島は「人形の島」
メキシコにあるソチミルコ島は、完全な無人島なのですが、人の代わりのように何千体という人形が島のいたる所に吊るされています。
島には、数多くの興味深い言い伝えがあるのですが、その中の一つの言い伝えによれば、その昔 この島の入り江で一人の少女が亡くなり、それ以降、どこからともなく人形が流れ着くようになったそうで、当時、たった一人で島に住んでいた男性が、流れ着いた人形を少女の供養の意味で島のあちらこちらに吊るすようになったというのです。
その男性はすでに亡くなっているのですが、人形だけが今もそのまま残されているのです。
アメリカ・ペンシルバニア州の町「セントラリア」
ホラーゲームやホラー映画で有名な「サイレント・ヒル」のモデルになった町で、かつては石炭鉱業によって活気あふれる栄えた炭坑の町でした。
しかし、1962年に坑内火災に見舞われて連邦政府から退去勧告が出され、多くの住民が町を去った結果ゴーストタウンとなり、2013年の時点で街に残っているのは7人と推計されています。
炭坑火災発生時から今日に至るまで、炭坑火災は鎮火されず、今なお地下では石炭が燃え続け、自然に鎮火するまでには数百年かかると言われています。
台湾のリゾート施設「三芝区UFOの家」
台湾の台北市三芝区で建設が始められたリゾート施設で、美しい景色の中に建つUFOのような面白いデザインの建物は、東アジアで活動するアメリカ軍の兵士が休暇を楽しむには最適な場所となるはずでした。
しかし、建設の途中で作業員の不可解な死亡事故が多く発生したため、建設開始から2年で建設計画自体が頓挫してしまいました。
建設途中のままの姿で放置されている中、取り壊し計画も発表されましたが、解体工事はなかなか進んでいないようです。
ギリシャ・キプロス島の「ヴァロシャ」
ギリシャのキプロス島東部にあったビーチリゾートで最も人気のあったこの町は、現在では無人の町となっています。
今から40年以上前、ギリシャ系住民とトルコ系住民の内紛が勃発し、トルコ軍がこの町に侵攻してきた際、戦火を恐れてギリシャ系住民が逃げ出したためトルコ軍は町ごとフェンスで覆い、立入禁止にしたのです。
それ以降、ゴーストタウンと化した町には無人のホテルやマンションが立ち並び、重苦しい静けさが町を支配しています。
イギリスの「マンセル要塞」
イギリス南東部の北海にそびえ立ち、窓から防衛用の兵器が外を狙っているように見える、奇妙な形の錆び付いた構造物群が「マンセル要塞」です。
第二次大戦中、ナチスの侵略からイギリスを守るために作られた海上の要塞なのですが、現在もそのままの姿が残っていて、当時のイギリスのナチスへの抵抗を思い起こさせます。
リトアニアの「十字架の丘」
リトアニアの北部、シャウレイ郊外に佇む「十字架の丘」は、戦争で亡くなった人たちを偲ぶ巡礼地として有名です。
かつてソ連が3度にわたり、ここをブルドーザーで更地にしようとしましたが、リトアニア人たちはこれに屈することはありませんでした。
現在、5万以上の十字架が立っていると言われ、ユネスコの世界無形文化遺産にも登録されたことから、リトアニアの観光名所としても有名です。
フィリピン・カバヤンの「ミイラ洞窟」
私たちは、死者を地中に埋葬することが当たり前だと思っていますが、フィリピンのカバヤンという地域では遺体をミイラにして、山中の人工の洞窟に安置することが当たり前のようです。
実際、世界中でもかなり保存状態が良いミイラが多いことでも有名です。
フランスの村「オラドゥール・シュル・グラヌ」
第二次大戦末期、ナチス武装親衛隊によって建物が焼かれ、住民のほぼ全員が虐殺されたフランスの村が「オラドゥール・シュル・グラヌ」です。
戦争の蛮行を今に伝える場所として、あえて村を再建せず、当時の姿のままにされているため、誰も住んでいない廃墟になっています。
トルクメニスタンの「地獄の門」
1971年に、トルクメニスタンのタルヴァザにある天然ガス田が崩落してできた巨大な穴です。
当時のソ連は、ガスが無くなればいずれ燃焼も終わるだろうと考えていたようですが、それから40年以上たった今もまだ天然ガスが燃え続けているため、世界中から多くの旅行者が訪れる、人気の観光名所になっています。
アメリカ・テキサス州の「ヤコブの井戸」
テキサス州を流れるサイプレス川の川底にある天然の水中洞窟で、地元の人は遊びで飛び込み、世界中のダイバーたちが井戸の中を探検しようと押し寄せています。洞窟の壁面からは鋭い岩が飛び出ていてかなり危険であり、残念ながら、命を落とした者もいます。
アイルランド・オファリー州の「リープ城」
アイルランド・オファリー州ロスクレアにある古い不気味な城「リープ城」には、多くの幽霊が住んでいて夜ごと徘徊し、奇妙な怪現象が起こると言われています。こうした怪奇現象の原因としては、この城が過去に大虐殺が行われた場所に建てられているという噂や、城そのものが虐殺の歴史に関わっているという噂もあるようです。
西アフリカ・トーゴ共和国の「ブードゥー教の呪物市場」
西アフリカのトーゴ共和国にあるブードゥー教最大の呪物用市場アコデセワには、占い、魔術、儀式などに使用する動物の干からびた頭部や頭蓋骨など、不気味なグッズが数多く並んでいて、これらを求める人々がアフリカ中からやってきます。
ブードゥー教は西アフリカが発祥の地なので、こうした呪物が並ぶ市場があるのが当然なのです。
フランス・パリの「カタコンブ・ド・パリ」
フランスの首都パリの地下深くには無数のトンネルが掘られていて、そこに世界最大規模の地下墓地があります。
一般公開されている見学コースは約1.7キロ程度ですが、300キロ以上あると言われている地下トンネル全体を一目見ようと勝手にコース外に踏み込む人が後を絶たないそうです。
ルーマニア・トランシルバニア地方の「ホイア・バキューの森」
風光明媚な場所が多いルーマニアの中で、歪んだ木々が生い茂る「ホイア・バキューの森」は、世界で最も呪われた場所という人もいるほど不気味で恐ろしい森です。
「ルーマニアのバミューダトライアングル」とも言われていて、多くの人が行方不明になっているだけでなく、UFOの目撃や幽霊との遭遇、奇妙な電気現象が多発するといった報告も多いそうです。
実際、ここを訪れた人のほとんどが不安感や嫌悪感を抱くそうで、おとぎ話に出てくるような森の木々や植物に似ている様子が、この森をさらに気味の悪いものにしているようです。
世界中には、まだまだ不可思議な場所がたくさんあり、行くべき場所もあれば、絶対に行ってはいけない場所もあります。まずは、今回紹介したスポットを知るだけで、この世の不可思議なものを一通り体験できるかもしれません。
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