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へびつかい座銀河団 ~3億9000万光年かなたの大爆発~

へびつかい座銀河団 ~3億9000万光年かなたの大爆発~ 科学
へびつかい座銀河団 ~3億9000万光年かなたの大爆発~

 

2020年2月末、宇宙における大爆発道されました。今回は、へびつかい座銀河団で起きた大爆発とブラックホールの関係についてご紹介します。

 

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へびつかい座銀河団に空いた「巨大な穴」

観測された紫色の光と、その中にまばゆい閃光。この様子を目の当たりにした観測者たちは、目を丸くしました。3億9000万光年かなたにあるへびつかい座銀河団で、未曾有の大爆発があったと断定したようです。

当初は、世界に4基ある高性能望遠鏡の観測結果を検証しましたが、規模があまりに大きかったので見間違いだと思われ、すぐには報道されませんでした。

光の大きさをそのまま爆発ととらえると、銀河の中に直径約158万光年の巨大な穴ができたと考えられます。その大きさは、天の川銀河15がすっぽりと納まってしまうサイズです。

研究者の常識を覆した今回の大爆発ですから、検証が済むまで間がかかったのは無理もありません。

2003年の爆発を超えた!?

同様の爆発は、2003年にも観測されています。NASAのX線宇宙望遠鏡「チャンドラ」によって観測された銀河団「MS0735」の爆発です。鏡の写真を確認すると、銀河が放つ赤い光が見えます。

この光は高温のガスの集合を示しています。その光の中、ブラックホールを中心にして上下に2つの巨大な穴状の闇ができています。穴の大きさは、1つが約60万光年の直径があるとられています。

今回のへびつかい座銀河団に観測された爆発は「MS0735」の爆発規模の、なんと5倍はあるだろうと推測されています。宇宙史上、未曾有の大爆発であると騒がれているゆえんは、ここにありました。

NASAは今回の爆発を「記録破りの爆発」と名づけました。

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原因はブラックホールのジェット?!

へびつかい座銀河団の中心には、ブラックホールが存在するという研究が有力です。ブラックホールには物を吸い込むだけでなく、物質を吹き飛ばすという性質もあることがわかっています。

この噴出を「ブラックホールのジェット」と呼んでおり、ジェットの速度は光速の99%以上とされています。今回の爆発は、銀河を形成したガスに、ブラックホールのジェットが突したためと見られています。

実は研究者の間では、2016年にチャンドラX線観測星による観測から、へびつかい座銀河団にただならぬ変化が起きていることを認識していました。

しかし、観測された時点では、あまりの規模の大きさから、ブラックホールの影響ではないと結論付けられていました。

今回の爆発における研究結果は、米国の科学雑誌「アストロフィジカル・ジャーナル」に2月27日付で掲載されましたが、「ブラックホールが原因ではない」という当初の研究結果を覆す形になりました。

エネルギー切れにならなかったブラックホール!?

あまりにも巨大な穴を作った原因が、ブラックホールのジェットだとすると、そのエネルギーはいったいどこから来たのでしょうか?

いくらブラックホールのジェットとはいえ、これだけの巨大な穴を作るには、遠大な時間がかかります。穴ができるまでの時間、何らかのエネルギー供給があったはずです。

そのヒントは、爆発時にできた空洞が片側にしかできなかったことにありそうだと見られています。ブラックホールのジェットにかかるエネルギー供給については、今後の研究課題となりそうです。

 

いかがでしたか?
ブラックホールなんて想像上にしか存在しないと思われてい方は、まだまだ多いかもしてません。こうして現実に、ブラックホールが天体に影を及ぼしているという観測結果が報道されると、無視することはできないはずです。尚、今回観測されたへびつかい座銀河団の大爆発は、距の遠さから、地球や太陽系への影響は今のところ想定されていないようです。いずれ、ブラックホールの威が地球にも影響を及ぼす日が来るのでしょうか?

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