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1日の長さが2年分!? ~水星の実態を深堀りしてみた~

1日の長さが2年分!? ~水星の実態を深堀りしてみた~ 科学
1日の長さが2年分!? ~水星の実態を深堀りしてみた~

 

太陽にもっとも近い水星。「暑そう」くらいのイメージしかないかもしれません。ニュース等で大々的に取り上げられることが少ない水星ですが、現在、日本を含む世界規模の探査が進んでいることをご存知でしょうか?

今回は、世界が注目している「水星」の実態を深堀りしてみましょう。

 

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1日のながさが「2年分」?!

まずは、もっともインパクトのある「水星トリビア」をご紹介します。水星の1年、つまり水星が太陽を1周するのにかかる時間は、地球時間で約88日です。

対して水星の1日、つまり水星上の同じ地点で太陽が同じ高さに昇るまでにかかる時間は、地球時間で約176日です。つまり「水星の1日は、水星の2年分」という関係で成り立っています。

地球の感覚からすると、1年の間に複数回自転する、1日の方が1年よりも短いの常識です。しかし、水星ではその常識が逆転してしまうのです。

また月においては、地球を太陽に見立てて1年があるとしたら、1日と1年が同じ時間です。水星は月以上に、自転に時間がかかっていることになります。

地球型惑星

堅い地質で構成されている水星は、「地球型惑星」に分類されています。地球型惑星としては他に、金星、火星が挙げられます。水星の地質成分ですが、質量の約70%が鉄やニッケル等の金属です。

地球の核とほぼ同じ物質で構成されているのも「地球型惑星」の名にふさわしい特徴です。注目されるのが内部構造で、水星は非常に大きな核をもっています。

地球の場合、核が全質量の32%なのに対し、水星はなんと70%から80%も占めています。これだけ大きな核を持っている惑星は、水星だけです。

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見た目はまるで月?!

水星には水素、ヘリウムを主成分とした薄い大気があります。しかしその大気は、弱い重力によりとどまれず、宇宙空間に放出され続けています。大気の薄さは、月と共通しています。

さらに表面写真では、月と同様にクレーターの点在が顕著になっています。大気の薄い水星や月は風が吹かないため、クレーターが荒々しい形のまま残っています。

色も剥き出しになった岩石と影、モノクロのイメージです。水星と月の写真を比較したとき、すぐにどちらか識別することは難しいのではないでしょうか?

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灼熱の中に氷?!

太陽にもっとも近い惑星であるため、太陽に当たった地表面は425度にまで上がります。いわば「灼熱の惑星」ともいえそうな水星に、まさかと思える物質が存在していたのです。

その物質とは「氷」です。水星のクレーターの影には氷の存在が確認されています。そしてこの氷は、水でできている可能性が高いようです。水星は大気が薄く、気温の影響がありません。

そのため、太陽の光が当たらないクレーターの影は温度の変化が無く、絶えず−170度に保たれています。この温度であれば、氷の状態のまま存在できる、というわけです。

水星探査の歴史

探査機による水星探査の歴史について紹介します。初めは、1973年に米国が打ち上げた「マリナー10号」です。
マリナー10号は、水星表面の45%の撮影に成功し、また地球とよく似た磁場をもっていることも観測できました。

2機目は、2004年に同じく米国が打ち上げた「メッセンジャー」です。メッセンジャーは、地球、金星、水星の公転軌道を利用した「スイングバイ」により、実に6年半の時間をかけて、水星に接近しました。

結果、水星表面の95%の撮影に成功しました。現在、最新の水星探査が、日本のJAXAと欧州のESAの共同で、水星探査計画「ベピコロンボ」が進められています。

2018年10月にフランス領ギアナから、水星表面探査機「MPO」と水星磁気圏探査機「みお」の2機が一緒に打ち上げられました。同機は2025年12月に水星に到着予定となっています。

「ベピコロンボ」による水星の探査結果に、世界中の期待が集まっています。

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水星逆行

地球から見える水星が、通常と逆方向に移動しているように見えることを「水星逆行」と言います。これは地球と同様に太陽を周回する惑星は、公転速度が違うために起きる見た目だけの現象です。

なので逆行するのは、地球から見える太陽系の惑星に共通しています。尚、惑星という名前ですが、日によって移動方向が変わり、観測者を「惑わせる」星というのが由来です。

占星術でしばしば用いられる水星逆行ですが、あまりいい兆候ではありません。コミュニケーションの行き違い、情報の混乱、通信機器の障害が懸念されると言われています。

最近もっとも騒がれた水星逆行の影響は、2018年12月に起きたソフトバンクの通信障害です。水星逆行の発生頻度は年に3回、逆行期間は3週間程度です。

日程は開示されていますので、興味のある方は調べてみてはいかがでしょうか?

 

いかがでしたか?
水星は、太陽系でもっとも小さな惑星として、太陽にもっとも近くで存在できている不思議な天体です。また、太陽系でもっとも新しい惑星が水星と見られていて、太陽系誕生の謎を秘めているのではないかと、注目されています。
参考 : jaxa, esa, Wikipedia, など
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