皆さんは世界終末時計というものを ご存知ですか?核戦争などによる世界の終末を午前0時になぞらえ、その終末までの残り時間を 象徴的に示す時計の事を言います。
その世界終末時計が、過去最短の〝残り100秒〟になったとアメリカの科学誌が発表しました。これまでも、アルマゲドンやノストラダムスなど、度々、人類滅亡について騒がれてきました。
今回は、2020年に人類が滅亡するという 新たな研究結果についてお話ししたいと思います。
インド暦
インド・オリッサ州コナーラクに、1984年 UNESCOの世界遺産に登録されたスーリヤ寺院というヒンドゥーの太陽神スーリヤを祀る寺院があります。スーリヤ寺院には神が人を斬っていく古典舞踊があります。
この神聖な舞はオデッシーダンスと言うもので、破壊神カルキがやってきて一つの時代をおわらせ、新しい時代を迎えるという意味合いがあるそうです。
またスーリヤ寺院とともに13世紀に建立された、ナヴァグラハ寺院の住職は「世界は消滅と再生を4つの時代の周期で繰り返す事で成り立っている」と発言しています。
消滅と再生を、1280年ごとの周期で繰り返すとされる話が確かであれば、2020年3月20日がインド暦の終わりとなり、世界の終末では無いかと言われているのです。
ヒンドゥー教の三大神
ヒンドゥー教ではブラフマー神が世界を創造し、ビシュヌ神が世界を維持していると考えられています。最高神であるブラフマー神、ビシュヌ神、シヴァ神は三位一体であり、同一の本質を持っています。
世に不正がはびこり、穢れに満ちた「カリ・ユガ」と呼ばれる暗黒時代の終焉に、全てを破壊するために第十の化身「カルキ」として、ビシュヌ神は現れると言われています。
破壊神カルキの名前は暗黒を破壊するという意味を持ちます。ビシュヌ神が世界を維持できなくなると、シヴァ神が世界を破壊し新しい世界へと再生するのです。
マヤ暦の予言
2020年3月20日に世界は終焉を迎えるという説は、スーリヤ寺院だけではありません。
メキシコの南東部、グアテマラ、ベリーズなどいわゆるマヤ地域を中心として栄えたマヤ文明にも世界の終わりに関する予言があります。古代マヤ文明ではマヤ暦が用いられていました。
それによると、世界が終わり人類が滅亡するのは 2012年だと思われてきました。しかし、実際には人類は滅亡する事なく、今日に至っています。
そこまでは「なんだ、ノストラダムスの大予言の様にインチキだったのか?」という事で済んでしまいます。
しかし、ここで驚くべき研究結果を発表した人物がいたのです。
それは、フランスの科学ジャーナリスト、モーリス・シャトラン氏が発表したもので「2012年人類滅亡説」には天文学的な計算ミスがあり、実際には閏年を考慮に入れなければ正しい結果が得られないというものでした。
驚くべきことに閏年を考慮した結果出た答えは、なんとインド暦が指し示したものと同じ 2020年3月20日だったのです。
シャトラン氏 によると「オリオン座の1等星であるベテルギウスが 2020年3月20日に超新星爆発を起こす事で世界は終焉を迎える」と言うのです。
ベテルギウスの超新星爆発
質量の大きな恒星が最期を迎える時、超新星爆発が起きます。それは、地球に居ながらにして昼間でも爆発の様子が確認できるほどの威力だと言います。
オリオン座は有名な冬の星座ですが、その中に赤色巨星ベテルギウスがあります。実は、この星はいつ超新星爆発が起きても不思議では無いと考えられているのです。
2010年1月10日、過去15年で15%も、ベデルギウスは小さくなったと報道があり注目を集めました。
星が小さくなるのは超新星爆発の予兆であると言われており、専門家は「数千年、数万年後までベテルギウスは超新星爆発を起こさないかもしれないが、明日起きたとしてもおかしくは無い」と発言しています。
この様な超新星爆発が起きた場合、強いガンマ線バーストが発生し、地球上の生物や環境に大きな影響が出ると考えられます。
ガンマ線バースト
1月13日、その脅威について英エクスプレス誌が報じました。
先程お伝えしたように、ベテルギウスは15年前の測定時と比べて、15%も小さくなっており、驚異的なスピードで収縮していることが、2009年の観測でわかっています。
そして、別の動画でもお話ししていますが、ベテルギウスは 約1000万年前に主系列星の段階に入ったと推定されているので、いつ死を迎えてもおかしくはありません。
NASAによる2010年1月の観測ではベテルギウスが変形している事もわかっており、これらの観測結果がすぐさま超新星爆発を招くとは言い切れないものの、前兆現象である可能性が高いと考えられて
質量が太陽の約20倍もあるベテルギウスの様な質量の大きな恒星は短命であり、激しい核融合反応を起こします。もし、ベテルギウスが超新星爆発を起こしガンマ線を発した場合、半径5光年以内の生命体は死に絶えます。
25光年以内では半数が命を失い、50光年以内では取り返しのつかない壊滅的なダメージを受けると考えられています。
この恐ろしい現象は「ガンマ線バースト」と呼ばれており、遥か昔にも地球の生命を絶滅の危機に陥らせたことがあるそうです。最も強いガンマ線が発生する角度は2度以下という事ですが、地球はその範囲に入らずに済むのでしょうか?
全ての予言がベテルギウスの超新星爆発を示す
この地球上で、太陽を崇めるインドのスーリヤ寺院とメキシコの南東部、グアテマラ、ベリーズなどで発展したマヤ文明。遥か離れた場所、そして別々の宗教が指し示す「世界の終焉」の予言がピタリと一致しました。
どちらも2020年3月20日に人類が滅亡するというのですが、これを偶然だと片付けてしまってよいのでしょうか?
以前「ベテルギウスの超新星爆発が起これば、地球を照らす太陽が新しく形成され2つになる。」とオーストラリアクィーンズランド大学のブラッド・カーター博士が発言しています。
もしも、インド暦とマヤ暦の予言が正しいのなら、この衝撃的な発言が、現実のものになるという事なのかもしれません。太陽が二つになれば、地球の環境は想像も出来ないほど変動する事でしょう。
人間は数十度気温が変化すれば生死に関わる弱い生き物です。この環境変動の中で、生き残ることができるでしょうか?
マヤ文明を築いたマヤ人も、古代インド人も驚くべき高度な文明や天文知識を有していました。彼らがその高度な知識と技術で、恐るべき未来を予知してしまい、後世の人々に警告を遺そうと考えたとすれば、いま、私たちには何ができるでしょう?この恐ろしい予言が的中しないことを祈るばかりです。今のこの美しい地球が有るのは、奇跡以外の何者でもありません。世界終末時計が100秒を切った様に、例えベテルギウスの超新星爆発が無かったとしても、このままではいつか地球は壊れて人類は自ら滅亡の一途を辿ることでしょう。出来る限り永く、美しい地球を守っていける様に過ごしたいですね。
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