コロナウイルスの日本国内での拡散が懸念されています。
同時期、アメリカではインフルエンザの被害に苦しめられています。
「インフルエンザなんて、ワクチンも特効薬もあるんだから、大したことないだろう」と思われるかもしれません。
しかし、アメリカの被害状況は、我々の想像をはるかに超えています。
アメリカのインフルエンザは、日本の我々にとっても無視できる存在ではありません。
アメリカではインフルエンザが猛威!
寒さがピークを迎える日本ですが、寒さと一緒に世の中の空気を包むのがインフルエンザウイルスです。
日本において、あなたがインフルエンザが発症した辛さを味わうのは、数年に一度程度でしょう。
「それくらいなら、しょうがない。」インフルエンザに対して、「ひどい風邪」くらいの認識の方は多いと思います。
り患しない確率が高いのに、毎年ワクチンを打って事前に防護する費用を考えると、数年に一度り患して、都度病院に行った方が効率的かもしれません。
日本ではそうかもしれませんが、近年アメリカでは、インフルエンザにり患したら「命に係わる」のです。
今シーズン(2019年~2020年)においては、入院患者が2100万人、そのうち死者が1万2千人とも言われています。
尚、もっとも被害があったとされる2017~2018年シーズンでは、感染者が4500万人、死者は6万1千人にも昇りました。
それを踏まえると、まだまだ予断を許せる状況ではありません。
コロナウイルスとの比較
ウイルスと言えば、今年に入って、中国の「コロナウイルス」の問題が取りざたされています。
中国人観光客を乗せた観光バスの運転手や、クルーズ船の乗員によって、日本にコロナウイルスが持ち込まれました。
コロナウイルスについては、感染者との濃厚接触がない限り感染しない、と言う見方が有力になっています。
しかし、インフルエンザは、ご存知のように「空気感染」するウイルスです。感染者に近づくだけで、また新たな感染者が発生し続けるのです。
アメリカは広大な地続きの国であり、人が移動する限りウイルスが広がっていきます。
「自由な国・アメリカ」では、り患者と判明しても、中国のように隔離されることはないので、拡散を止めるのが非常に困難なのです。
報道の格差
みなさんがアメリカのインフルエンザを知ったのは、コロナウイルスが騒がれた後ではないでしょうか?
インフルエンザが問題になりだした時期(数年前)と被害を考えれば、もっとテレビで報道されてもよかったはずです。
なのに、ここまで報道されていなかったのは、一体なぜでしょうか?
中国のコロナウイルス
メディアでは、ことさら「コロナウイルス」をクローズアップしています。
発生源の中国はアメリカより距離が近く、また、すでに国内にもウイルスが持ち込まれたとなっては、無理もないでしょう。
り患人数や死者数では、中国のコロナウイルスより、アメリカのインフルエンザが圧倒的に上回っています。
さらに、アメリカのインフルエンザの方が数年前から問題になっているのです。
これは明らかに不自然です。ここまで差を付けられると、中国への忖度とすら受け取れます。
中国の習近平国家主席が、4月6日に国賓待遇での来日が予定されています。
ウイルスに対峙する「一国」として中国をクローズアップし、もしウイルスが治まれば、習主席は英雄視されます。
国賓待遇に反対する勢力を世論で黙らせるために、中国への同情と注目を煽っているようにも思えてしまうのではないでしょうか?
アメリカのインフルエンザ
2月9日の日本の報道番組で、ようやくアメリカのインフルエンザが取り上げられました。
そこで、司会者が「『スペイン風邪』と言っては、スペインの人がかわいそう。『アメリカ風邪』と言わないと…」と発言しました。
1918~1919年にかけて、スペインでインフルエンザが大流行し、死者が5000万人に昇ったとされています。
この事実をもってインフルエンザを別名「スペイン風邪」とされました。
今になって、そんな古い史実を蒸し返し、ワクチンの無かった当時の対処と今のアメリカを重ね合わせるのは非常に疑問です。
今年の11月3日に行われるアメリカ大統領選挙において、トランプ大統領が優勢であることを、同番組が懸念しているからではないかと感じませんか?
「現職のトランプ大統領では、インフルエンザの被害を抑えられない!」というイメージを付けたいのではないでしょうか?
ウイルスの最大の特徴は「目に見えない」ことだと思います。目に見えないことをいいことに、情報操作のネタに使われてしまう現状があります。我々にできることは、日常の手洗いうがいと、り患者から距離を取ることだけです。もし体調不良を感じたら、すぐ病院に症状を連絡をし、医師の診療を受けましょう。
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