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千葉県沖で巨大地震発生 ~スロースリップ現象との関連性~

千葉県沖で巨大地震発生 ~スロースリップ現象との関連性~ 地球
千葉県沖で巨大地震発生 ~スロースリップ現象との関連性~
2018年6月、政府の地震調査委員会で防災科学技術研究所のチームが、房総半島沖の群発地震の発生原因はスロースリップ現象であると発表しました。
スロースリップ現象は東日本大震災の前にも観測されたことから、巨大地震と関連性があるという認識が浸透してきていることもあり、千葉県の南東沖で近い将来、巨大地震が発生するのではないかと言われています。
今回は、スロースリップ現象と巨大地震発生の関連性について解説します。
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千葉県で発生した地震とスロースリップ現象

2019年5月25日午後3時20分ごろ、千葉県南部を震源とする地震が発生しました。

この地震では、千葉県北東部に位置する長南町で震度5弱、千葉市や浦安市、東京都中央区などで震度4を観測し、震源の深さは約38キロ、マグニチュードは5・1と推定され、気象庁が大きな揺れのあった地域に対して、今後も震度5弱程度の地震に注意するよう、呼び掛けていました。

また、この地震に先駆けて、前年の6月には千葉県の東方沖などで 巨大地震と関連があると言われるスロースリップ現象が発生し、約1カ月の間に震度1以上の地震が27回観測されました。

専門家は「今後もマグニチュード6・5以上の地震が、北関東で起きる可能性がある」と指摘し、地震が発生した場合、六本木や麻布十番、銀座、渋谷などの東京都心でも地盤が脆弱な所では、甚大な被害が出る恐れがあると注意を喚起しています。

スロースリップ現象とは何か

スロースリップ現象は、「スロー地震」「ゆっくり滑り」「ゆっくり地震」など、様々な呼ばれ方をしていますが、基本的には沈み込んだプレートに蓄積されたエネルギーが、断層の「すべり運動」によって解放される現象で、プレートとプレートとの境界で見られるものです。

このすべり運動が急激に発生すれば「すべり」が早く、通常の地震となります。また、スロースリップ現象は発生場所の深さや規模の大小によって互いに影響を与え合っていると言われています。

さらに現在では、継続する期間によって短期的と長期的に分けて分析することもあります。

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スロースリップ現象と巨大地震の発生との関連性

これまで多くの地震学者が、スロースリップ現象と巨大地震の発生との間には関連性は無いと考えてきましたが、実際にはスロースリップ現象の後に巨大地震が発生したケースがあります。

三陸はるか沖地震

1994年、三陸沖で約1年にわたりスロースリップ現象が続き、同年12月28日に最大震度6、マグニチュード7・6の三陸はるか沖地震が発生し、3人が命を落としました。

東日本大震災

宮城県沖で2011年3月上旬、スロースリップ現象が発生した直後に東日本大震災が発生しました。

これらは「2011年東北地方太平洋沖地震前に見られた前兆的現象」として気象庁気象研究所によって公開されています。

スロースリップ現象が巨大地震の発生の前兆現象であるという認識が、学会でも浸透しつつあることの表れだと言えるでしょう。

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房総半島沖の地震とスロースリップ現象の関連性

房総半島沖の海底は、オホーツクプレートの下にフィリピン海プレートが沈み込み、さらにフィリピン海プレートの下に太平洋プレートが沈み込むという、かなり複雑な三重構造になっています。

オホーツクプレートにフィリピン海プレートが沈み込んでいる境界で、スロースリップ現象が頻繁に発生したため、2014年1月に気象庁が地震発生の注意を呼び掛けるなどの対応を取ったところ、2014年2月11日、房総半島の南の沖で最大震度3、マグニチュード5・3の地震が発生しました。

さらに房総半島沖で2018年6月3日から6日にかけて発生した群発地震で、通常とは異なる地殻活動を確認し、これをスロースリップ現象と判定したのです。

房総半島沖のスロースリップ現象発生を認識したことを受けて、11日に政府の地震調査委員会が、地震発生の可能性を指摘したのですが、その翌日の12日朝、千葉県の東方沖でマグニチュード4・9、最大震度3の地震が発生しました。

地震調査委員会の平田直委員長は「今回は震度3だったが、今後 発生する地震はさらに大きい揺れとなる可能性があるので、引き続き注意して欲しい」と警告しています。

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次の巨大地震は千葉県沖で発生

スロースリップの研究によって、地震予知の可能性が大きく進展するということは極めて重要なトピックです。

東京大学地震研究所でスロースリップの研究をしている小原一成(おばらかずしげ)教授も、スロースリップ現象と巨大地震との関係性を認め、スロースリップの観測が巨大地震の発生の予測に応用できる可能性について言及しています。

そして、今一番問題として注目されているのは、房総半島沖のスロースリップの発生する間隔が次第に短くなっていることです。

前出の小原教授も、房総半島沖で発生しているスロースリップの間隔が徐々に狭まった後、巨大地震が発生すると断定しています。

様々な事象を鑑みて、次の巨大地震が、いよいよ千葉県沖で発生する可能性は否定できませんので、今まで以上に地震に対して警戒する必要に迫られそうです。

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千葉県が最大級の地震発生時の被害を想定

そうした中、千葉県は過去最大級の巨大地震が発生した場合や大型台風が上陸した場合の被害想定を公表したのです。

これは2011年の東日本大震災だけではなく、1703年の元禄関東地震など過去の大地震や、将来 相模トラフで発生すると予想される地震によって起こる 地殻変動をシミュレーションし、各地域での最大レベルの被害を想定したもので、巨大地震が発生した後、外房や房総半島南部といった太平洋に面したエリアを中心に 南房総市などでは、高さ25メートルを超える津波が、東京湾岸エリアなどの人口が密集している地域では 3メートルを超える津波が、それぞれ発生すると予測しています。

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津波被害への対応強化が必要

これまでの被害想定は、首都直下型地震などのように発生する可能性が、数十年以内とされる地震を対象としていましたが、今回は「千年に一度」という発生頻度ではあるものの、最悪の事態を想定したものとなっていて、こうした最悪の事態への備えを呼び掛けています。

特に外房や房総半島の南部といった太平洋に面したエリアでは、地震が発生してから約1分前後で潮位に変化が現れ、8分後には南房総市に高さ25メートルを超える津波が到達、20分以内に勝浦市や御宿町(おんじゅくまち)で高さ15メートルを超える津波が来ると想定されています。

また、東京湾内でも津波の発生を予測していて、千葉県北西部に位置する浦安市や船橋市などでは、高さ3メートルから4メートル程度の津波が来ることを想定しています。

さらに、千葉市から木更津市まで広がる京葉臨海工業地帯でも同程度の津波が来ると考えられています。こうした津波による浸水被害は千葉県内で約3万ヘクタール弱になると試算されています。

巨大な津波が押し寄せる外房地域では南房総市や白子町がそれぞれ約2000ヘクタール浸水する他、東京湾岸エリアでも海抜が低い人口密集地域では、市川市で約1700ヘクタール、浦安市で約600ヘクタールというような甚大な被害が発生する見込みなのです。

 

いかがでしたか?
今回の発表を受けて、千葉県の県土整備部では「これらの想定を生かし、市町村と連携して防災の地域づくりを進めたい」と語られていますが、私たちも日頃から防災の意識を持つことが大切なのではないでしょうか。
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