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時間とは何か? ~時間の謎に関する8つの理論と仮説~

時間とは何か? ~時間の謎に関する8つの理論と仮説~
時間とは何か? ~時間の謎に関する8つの理論と仮説~

 

時間とは無限でもあり有限でもある、不思議なものです。

何者であっても時の流れは止められませんし、等しく時の流れの速さの下にいるはずですが、人は自身の立場や状況で、遅く感じたり早く感じたりしているようです。

時間という概念は深く考えれば考えるほど頭の中が混乱し、そうしている間にも滔々と時は流れていきます。

ここで紹介する「時間の謎に関する8つの理論や仮説」から、過去の哲学者や物理学者が どのように時間という概念に対峙していたのかを見てみましょう。

 

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聖オーガスティンが提唱した「脳内時間論」

キリスト教哲学者、聖オーガスティンは 時間は神が作ったものであるが故、永遠ではない、すなわち「時間は無限ではない」と考えていました。

時間は人間の脳内にのみ存在し、その流れは一人ひとりの感覚によって違うので 単純に「長い」「短い」と比較できないと言います。

過去の出来事は 「過去の出来事」と認識することで存在し得るものであり、未来も「未来」にのみ存在し得るものなので、いずれも現在には存在していません。

私たちが今感じている時間だけが確実なもので、時間の尺度は「過去の出来事」すなわち脳内記憶と比較する事でのみ認知されるため、私たちの脳内が時間を作り出している、という理論です。

位相幾何学的時間論

時間を可視化して描くとしたら、どのようなものになるのでしょうか。永遠に続く直線でしょうか?それとも永遠に回り続ける時計の針でしょうか?

アリストテレスは「時間には始まりも終わりも無いので直線ではない」と語りました。

もし時間に「始まり」があるとすれば、その前段階に「始まり」を引き起こす「始まり」が存在しなくてはならず、「終わり」も同様に「終わり」の後に、それを「終わり」だと決定する要因が必要となりますが、これには問題があることがお分かりいただけるでしょう。

そもそも時間は一つしかなく、あらゆるものは時間という線に乗って動いているのでしょうか?

もしくは時間という線に交差する線が無数にあるのか、あるいは二つの時間軸が平行しているのか、元は一本の線の時間から、樹木のように分枝しているのか、そもそも時間とは線ではなく点だという説もありますが、結論はまだ出ていません。

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見かけ倒しの現在説

「「今」という時間はどれくらいの長さか?」と考えた時、「今」と言った瞬間に「今」は存在していないので、「今」という表現自体が曖昧だと言えます。

E.R.クレイとウィリアム・ジェームズはこの疑問に対して「見かけ倒しの現在」という理論を提唱しました。

この理論で言う「今」とは、私たちが「今だ!」と認識している瞬間の事で、長さは数秒から数分だと言います。

ただし「作業記憶・作動記憶」という短い記憶力の個人差が問題となり、作業記憶の記憶力が長い人は、「今」と認識する時間が長くなります。

この問題を回避するため「「今」という時間は、それを認識した瞬間のみではないか?」と考え、作業記憶は「今」を認識した瞬間の後に続く余韻でしかない」という説もあります。

さらに現在から未来への時間の長さが新たな問題となりますが、仮に「今」が時間の長さを持った場合、未来や過去と重なる時間ができてしまうため、この理論では 「今」は時間的な長さを全く持たない、あるいは仮に時間的な長さがあったとしても、それは非常に短く 過去と未来を分ける役割程度だとしています。

背の低い人ほど 早く「今」を認識できる

これは神経科学者のデイビッド・イーグルマンが提唱した「テンポラル・バインディング」という説で、私たちの身体が体感した全情報が神経を通じて脳へ到達し 認識される事を前提にしています。

仮に電柱に頭をぶつけたと同時に足の小指もぶつけた場合、頭と脳の距離の方が足と脳の距離より近いため、足より先に頭が痛くなるはずですが、実際には脳が瞬時に2つの情報を処理し、同時に頭と足の両方の痛みを感じます。

では、背の低い人はどうでしょうか。背の低い人の場合、脳までの神経の距離が短く、背の高い人より早く身体の感覚を認識できると考えられ、これが時間という概念に通じていると言われています。

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時間は減速、停止し、世界は消滅する

スペインのビスカヤ大学とサラマンカ大学の教授たちは、宇宙の拡張に大きな影響を及ぼす「ダークエネルギー」による現象が、世界の時間を少しずつ遅らせ、やがて時間が停止すると考えています。

天体で赤く見える星は、その星が物凄く速く動いているため光の波長が長くなると言われていますが、この説を唱えている学者たちは「星が赤く見えるのは その星の動く速度が早いからではなく、私たちの世界の方が減速しているからで、やがて世界の時間は停止して二度と動かなくなる」と、全く逆のことを考えています。

ただ、これは数十億年も先の話なので、その頃には地球が存在していないかもしれません。

時間は存在しない

「時間は存在しない」という理論は多く、1900年代初頭にJ.M.Eマックタガートという哲学者が提唱した「時間の非実在性」は様々な議論を巻き起こしました。

マックタガートが提唱した理論は「時間の味方には二つある」ことを核としています。

まず「A理論」は、過去・現在・未来が直線の上を順番通り穏やかに流れることが時間の本質であるというもの、一方「B理論」は「より前であるか、より後であるか」が時間の本質であり、時間は無秩序に動いているというものです。

この理論は、ある記憶を思い出す時、その瞬間の出来事を断片的には思い出せますが、時系列に沿って過去から現在までを完全には把握できないという点から導き出されました。

そもそも、A理論が成立しなければ、時間は存在しないのですが、ある一時点が同時に現在・過去・未来にはならないというA理論の矛盾点から、マックタガートは時間の存在を否定しました。

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四次元理論とブロック・ユニバース理論

この理論は「時間と空間を一つの次元」として扱う点でよく似ています。

四次元理論は、世界の全物質は四次元に属し、本来の三次元に「時間」という新たな次元を加えていて、ブロック・ユニバース理論とは、この世界を 幅・奥行・高さという空間次元に時間を加えた立方体の大きなブロックに例え、この時間こそすべてを内包し、時間の経過とともにブロックはスライスされるものと考えられています。

ブロック・ユニバース理論によると、常に立方体のブロックが存在し、過去も未来もブロックの中で永遠に続く「無限の時間」という考えも含んでいるので、「未来は決定されている」とも解釈できます。

オッド・ボール効果

筆舌に尽くし難い恐怖や生命の危機を感じた時、人は 時の流れが遅いように感じ、数秒が数分にも数時間にも思えることがあります。

これは私たちの脳の処理速度が影響を受けているのであり、実際に時が遅くなっているのではありません。

この現象を解明する実験として、被験者を46メートルの高さから落下させ、感じた時間の長さを聞き取ると同時に、待機中の被験者に落下している被験者を見た時と自分が落下した時の時間の感覚を比較するよう指示しました。

その結果、平均36%程度、被験者全員が、他人が落下した時より、自分が落下した時の方が長く感じたという結果になりました。

 

いかがでしたか?
時間の謎を解明する努力を続けてきた人類は、やがて「太陽時」という時刻系を作り上げましたが、20世紀初頭に地球の回転が遅くなっていることに気付きました。この後、暦表時、国際原子時を用いた地球力学時と次々に新しい時系列を作り、時間を完璧に理解するための試行錯誤を繰り返しています。しかし、今なお完全には解明できない時間の謎。これは私たちが常に挑み続けなくてはならないテーマなのかもしれません。
参考 :  listverse, など
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