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共食いをする意外な生き物 ~種を存続させるための摂理~

共食いをする意外な生き物 ~種を存続させるための摂理~ 雑学
共食いをする意外な生き物 ~種を存続させるための摂理~

 

人間社会において究極の禁忌行為である「共食い」も、自然界では決して珍しいことではありません。

最近まで、少数の限られた種のみに見られる異常行動と考えられていた「共食い」が、実は1500種を超える動物で確認されているのです。

その中から、12種類の生物の共食いについて紹介しましょう。

 

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オオワニザメ

オオワニザメの共食いは、雌の胎内にいる大きな胎児が他の胎児を食べるというものですが、サメの赤ん坊が母親から産まれた時に、他の捕食生物に襲われない程度の大きさに育つための戦略であると科学者は考えています。

さらに、1匹の雌が同時期に複数の雄と交尾するため、異父兄弟が胎内に共存する中、父親が同じで強い胎児が協力して小さな異父兄弟をエサとしていることが、最近の研究結果から判明してきたそうです。

ホッキョクグマ

ホッキョクグマの共食いは滅多に見られませんが、2011年に野生生物写真家のジェニー・ロスが、子どものホッキョクグマの死骸を食べる大人のホッキョクグマの姿を撮影した写真を発表しました。

これを見た気候学者は、異常気象によって北極の氷が溶け、主食であるアザラシを捕獲する機会が減少したことが原因だと言いますが、2008年のドイツで、人工飼育のホッキョクグマが、自分が産んだ双子の内の1匹を食べた、という報告もあります。

実は、北極圏の先住民族の間では、昔からホッキョクグマが共食いすることが知られていていました。1980年代から始まった研究によると、ホッキョクグマの主食であるアザラシの捕獲が難しくなる晩夏から秋にかけて、捕食対象が子グマになると言われています。

ホッキョクグマの雄が、血の繋がらない子グマを食べる事は周知の事実であり、食糧事情が困窮している時は、雄だけではなく母親ですら自分の子を食べてしまうそうです。

近年、北極圏の海氷は減少の一途を辿っているため、海氷の減少により氷上のアザラシを捕食できなければ、ホッキョクグマの共食いはさらに増加するかもしれません。

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カバ

カバは意外と気性が荒く、自分の縄張りに侵入したカバを攻撃することがあります。縄張り争いをする雄同士にいたっては命を落としたり瀕死の重傷を負ったり、という個体も少なくありません。

そして、他の個体の縄張りを新たに獲得した雄は、ライオンの「子殺し」のように、縄張り争いに負けた雄の子を殺して食べることが確認されています。

ハムスター

愛らしい見た目のハムスターですが、ハムスターの母親が生まれたての自身の子どもを食べることは珍しくありません。

子を捕食することで母親が十分に栄養を摂取し、子に飲ませる乳の栄養不足で子ども同士が殺し合うことを防止している可能性があると言われています。

ハムスターの共食いを回避するには、親に十分な栄養を与え、素手で生まれてたてのハムスターに触れないようにすることが重要だそうです。

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ニワトリ

ニワトリは自分が産んだ卵を食べる「殻割り」という行為をするため、養鶏場ではニワトリが卵を食べるのを防ぐためゴルフボールなどを卵のダミーとしています。

また、卵を多く生ませるために ニワトリに与える配合飼料には動物性蛋白として肉骨粉が使われていますが、その配合比率の多くは鶏6割、豚4割となっています。

つまり、人間の手によって共食いをさせているのです。

トラフサンショウウオ

トラフサンショウウオの幼生は2種類の異なる形態になります。

初期に変態するか幼形成熟した小さな個体は水生の無脊椎動物を捕食しますが、一部では共食いに特化した大きな頭部を持つ「共食いモルフ」という個体となり、小さなサンショウウオを食べます。

科学者は、トラフサンショウウオの幼生の生息密度が高い場所で個体数を調整するために起きる現象だと指摘しています。

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オオテンジクザメ

オオテンジクザメの出産は、母親の胎内で子ザメが成長する「胎生」なので、体内に子宮があるのですが、この子宮は2つの輸卵管の一部が変化しているため、左右に2つ存在しています。

そして胎仔は左右にある子宮内を泳ぎ回るようによく動き、受精前の卵を胎内で捕食する「卵食」と呼ばれる、言わば「共食い」をしています。

研究チームは、これによって胎仔は十分な栄養を摂取できると推測しています。

ミーアキャット

ミーアキャットは社会性の高い群れを形成し、一組の優位雄と優位雌がいるのですが、群れの子の80%はこの優位雌が産んだ子です。

群れの他の雌は基本的に繁殖せず、ヘルパーとして子守りや授乳を行い、子を養育します。

そして群れのメンバーは自分が優位に立ち、繁殖の権利を得るために互いの品定めをし、状況によっては優位雌が劣位雌を攻撃して群れから追放したり、劣位メスが産んだ子を殺したりするのです。

このような行為も、食糧が限られる厳しい砂漠地帯という環境で群れが生き延びるためには必要なことなのです。

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プレーリードッグ

プレーリードッグは、雄1匹に対して雌が数匹という一夫多妻制の「コテリー」と呼ばれる家族を形成します。

発情期になると、雄は雌の争奪戦を繰り広げ、勝てば雌と巣穴、縄張りを持つことができます。

プレーリードッグは縄張り意識が強く、他のコテリーの雄が侵入してくると、尻の臭腺から臭いを出して威嚇し合うのですが、時には縄張り争いで敵対する他の雄を生き埋めにすることもあります。

また、雌が出産すると個体数が増え、集団内の密度が高くなることから、母親は時折 他の巣穴に侵入して子を食い殺したり、親子共々生き埋めにしたりするそうです。

チンパンジー

チンパンジーには「子殺し」という特筆すべき習性があります。

雄達が他の群れの赤ん坊を襲ったり、雄も雌も同じ群れの赤ん坊を殺したり、果ては殺した赤ん坊を食べてしまうこともあります。

これは、子殺しによって他の雄の血統を減らし、自らの遺伝子をより多く残す繁殖戦略であると言われています。

また、群れと群れの関係は敵対的で、他の群れの行動圏に集団で乗り込んだり、群れから離れて一頭でいる個体を集団で襲ったりして、殺し合いになることもあります。

さらには、過去50年間で、人間の赤ん坊がチンパンジーに食べられるという事件が4件報告されています。

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イルカ

コミュニケーション能力が高いことで知られるイルカですが、人間のような「いじめ」を行うことがわかっています。

集団で魚を追い回し、噛み付いて弱らせた挙句、食べずに捨てたり、同種の小さいイルカや弱ったイルカを集団で噛んで殺したりと、暴行行為も行うそうです。

1994年には、人間の女性を好きになった雄のイルカが、その女性に近づく男性二人を襲い、その内の一人を殺した事件がありました。

ライオン

ライオンは、1~6頭の雄と4~15頭の雌や幼獣からなる、プライドあるいはハレムの一種といわれる群れで生活しています。

通常、ライオンの群れに新しく誕生したボスは、前のボスの子を皆殺しにします。

これは、子育てをしている雌は繁殖行動をせず、子がいなくなれば雌は子を産める状態になることから、新しいボスが自分の子を雌に生んでもらうための行動なのです。

 

いかがでしたか?
「共食い」も「子殺し」も、人間から見れば残酷、残忍な行為かもしれませんが、より強い遺伝子を残し、厳しい自然環境、生存競争を生き抜くための戦略であることが分かっていただけたでしょうか。
自然の摂理の下では、一切の感傷が排除され、全ての命が平等であるということなのです。
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