「宇宙旅行に、行ってみたい!」そんな夢を見たことはありませんか?地球人は昔から宇宙へ憧れ、たくさんの研究を進めてきました。そのような長年の研究の蓄積により、宇宙のことも徐々にわかるようになってきました。
ただ、宇宙に行けるのは限られた人間だけでした。しかし、そんな時代ももうすぐ終わります。
一般人が宇宙に行ける日もそう遠くはないのです。今回は、一般人のために開発が進められている、宇宙の大型ホテルについてご紹介します。
観光客用のホテル「Von Braun Space Station」
現在、開発が進んでいるのは、一般の宇宙観光客が、利用できると想定される、「Von Braun Space Station」という、大型のホテルです。2つの同心円リングが、回転しながら、地球の6分の1の重力を、生み出しています。6分の1、ということは、大体月と同じくらいの重力です。
円形になっているのは、今回のホテルの設計において、参考にした過去のデザインが円形だったからだと、考えられます。この過去のデザインというのが、実は60年も昔のものなのです。
60年前のデザインが参考
「Von Braun Space Station」の元になっているデザインは、ナチスドイツ時代に活躍した、ロケット科学者・ヴェルナー・フォン・ブラウン博士が作成したものです。
車のハンドルのような、円形の外観を持ちます。彼の構想をもとに、デザインを進めているため、ホテルの名前にも、彼の名前が反映されています。こんなに大きな計画に、名前が使われるなんて、一体 彼はどのような業績を残していたのでしょう?
ヴェルナー・フォン・ブラウン博士とは
ブラウン博士は、第二次世界大戦時に、ナチスドイツにて活躍しました。彼は、ヒトラーの命によって、V2ロケットの開発を行い、ロンドンへの爆撃のための、重要な使命を背負ったのです。
ただ、ブラウン博士の興味関心は、戦争になんてありませんでした。彼の興味は、宇宙にあったのです。「地球軌道や月まで飛ばせるような、ロケットをつくりたいなぁ・・・」そう思っていた彼は、なんと、国家反逆罪としてナチスによって、捕まってしまいました。
その後、釈放されると、アメリカに亡命することとなります。それは、ちょうど終戦期の頃でした。アメリカに行った彼は、今まで以上に多くの制作に関わりました。宇宙開発において、NASAのサターンロケットの開発に関わるだけでなく、ウォルトディズニーの映画製作にも、技術監督として抜擢されました。彼はずっと、宇宙への熱い想いを持ち続け、多くの業績をのこすことになったのです。
快適なホテル空間
ブラウン博士の構想が元となったホテルは、人間が生活しやすいようにと、なるべく工夫されています。まず、広さに関してです。直径は190mと、かなりのビッグサイズ。なんと、400名が収納可能の広さだといいます。
宿泊施設は24で、それぞれの施設に、トイレ・シャワー・キッチン・バーカウンターも備え付ける予定だそうです。それだけでなく、レストランやセミナー会場なども、作られる予定です。まるで、大きな商業施設のようで、とても楽しそうです。
部屋の一部の購入もでき、研究者や政府関係者が住むと予想されます。Von Braun Space Stationができることによって、安定して研究することができるようになれば、より宇宙の研究の発展につながるでしょう。それによって、宇宙に関する多くのことが、次々と解明されることが期待できます。
あらゆる計画が進んで、一般人も宇宙にいける日が、どんどんと近づいています。2025年まで、後6年ほどとなりました。今まではただの夢だった宇宙旅行が、実現する日が、今から楽しみです。
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