多くの日本人にとって、幼いころからなじみがある「スタジオジブリ」。となりのトトロという代表作を持ち、知らない人はいません。
それだけでなく、2001年公開の千と千尋の神隠しにいたっては、歴代興行収入ランキング1位の作品となっています。ジブリの名作は多くありますが、その中の1つが「天空の城ラピュタ」です。
皆様は、天空の城ラピュタに、多くの都市伝説があることを、ご存知ですか?今回は、天空の城ラピュタにまつわる、いくつかの都市伝説をご紹介します。
バルスには由来となった言葉がある!?
天空の城ラピュタで、最も有名なシーンと言っても過言ではないのが、パズとシーターが手を重ね合わせて「バルス」と叫ぶシーンです。この「バルス」は、夏休みに地上波放送されるたびに、Twitterの急上昇ワードにあがるほどに、日本に浸透している言葉です。
この「バルス」という言葉ですが、実は元の言葉があるのでは?と噂されています。その元の言葉だと言われるのが、「バルシュ」。これはトルコ語で、「平和」の意味をもつ言葉です。
天空の城ラピュタでは、この言葉を発した後、ラピュタは崩壊します。それによって、「平和」が訪れると考えたのかもしれません。矛盾しているようで、なんだか納得してしまいます。
登場する飛行石のモデルがある!?
天空の城ラピュタに出てくる、キーアイテムの「飛行石」。飛行石は珍しい石ではありません。ただ、「ラピュタ人」にしか掘り起こせない、不思議な石で、普通の人が掘り起こしても、そこらへんにある、ただの石に変わり果てるのです。
この飛行石のモデルは、「砂漠の魔王」という作品に、でてきているのではないか?と言われています。この作品は、宮崎駿監督が幼少期に、夢中になっていたと言われるもので、そこからアイディアを得たのでしょう。
ふしぎの海のナディアが元ネタ!?
実は、天空の城ラピュタという作品には、元ネタがあったのではないかと、推測されています。宮崎駿監督が過去に作成していた、NHKの企画の1つが、「ふしぎの海のナディア」の前身です。
この作品には、飛行石に似ている謎の青い石や、超古代文明が出てきます。天空の城ラピュタとの共通点も多いので、ふしぎの海のナディアが元ネタと言われることが、多いのでしょう。
ラピュタは実在する!?
天空の城ラピュタを見ていると、胸が高まりワクワクしてきます。「こんな場所が、本当にあったらなぁ…」と思ったことがある方も、いらっしゃるかもしれません。天空の城ラピュタは実在するのでしょうか?
残念ながら、ラピュタは実在しないと思われます。ただ、モデルになったと思われるものはあります。それが、ジョナサン・スウィフトが書いた「ガリバー旅行記」です。
ガリバー旅行記の中に出てくる島が、ラピュタのモデルとなっていると言われているのです。ガリバー旅行記ではラピュータと呼ばれ、空飛ぶ島として登場します。ガリバー旅行記は宮崎駿監督の、愛読書でしたので、ラピュタを作る際のヒントになっていたとしても、まったく不思議ではありません。
ガリバー旅行記以外にも、「神話がもとになっているのでないか?」「いやいや、あの本がもとだろう」と様々な憶測が飛び交っていますが、ガリバー旅行記が最も有力でしょう。
実際に存在しないと思われるラピュタですが、「人が想像できるものは、全て存在しうるものだ」という言葉もありますので、もしかすると、今はまだ見つかっていないだけで、ラピュタはこの世界のどこかに、実在するかもしれません。
天空の城ラピュタは、何年経っても色あせない名作です。これからも何度も、地上波で放送されるでしょう。その時には、今回の都市伝説を、ぜひ他の人にも話してみてくださいね。
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