人間は三次元的な生き物であり、少なくとも現時点では、過去へ移動することはできません。しかし私たちには「思考」という武器があり、これを利用することで、何百年、何千年も前の存在や出来事に思いを馳せることができます。
今回ご紹介するのは「古代文明」です。私たちは文明や技術に対して、「時が進むほど進歩している」と考えがちですが、はたしてそれは正しいのでしょうか?
記録・伝達する技術が十分に発達した近代・現代ならそうかもしれませんが、もっと時を遡れば「高度な文明を誇ったが、それを後世に伝えられぬまま滅びてしまった」古代文明があってもおかしくはありません。
確実なことは誰にも言えない大昔のことだからこそ、空想や幻想、あるいは妄想に耽る楽しみが、そこに生まれるのです。
代表的な古代文明
まずは皆さんに、代表的な古代文明について、簡単にご説明します。
そもそも「古代文明」という言葉に明確な定義がないのですが、ここでは「ある程度古い時代に栄え」「高度な文明を誇り」「現代においても解明されていない謎が残っている」もののことを「古代文明」と呼ぶことにします。
インカ文明
古代文明の中でも、かなり有名なもののひとつがインカ文明でしょう。
ケチュア族という民族が現在の南米ペルー、エクアドルあたりに作ったインカ帝国を中心とした文明です。
幻想的で、「空中都市」とも言われるペルーの世界遺産「マチュ・ピチュ」を遺した文明として有名であり、文字を持たなかったという特殊性にも惹きつけられるものがあります。
文字がないゆえに謎が多く残ったことも、今となっては魅力のひとつでしょう。
アステカ文明
アステカ文明はインカ帝国と同じくらいの時期、メキシコ周辺で栄えていました。
アステカと聞くと、アステカ神話の鳥と蛇が合わさったような神「ケツァルコアトル」やオーパーツの「水晶髑髏」を思い浮かべる方もいるかもしれません。
水晶髑髏は当時の技術では不可能な加工法で作られた頭蓋骨の形をした水晶で、イギリスの大英博物館にあるものが有名です。
マヤ文明
紀元前2000年ごろ、つまり今から4000年も前の文明であるマヤ文明。古代文明関係のオカルティックな話をするなら、マヤは欠かせない存在でしょう。
中でもよく話題に上るのが「マヤのカレンダー」です。2012年にカレンダーが終わっていることを根拠にする「2012年人類滅亡説」については、知っている方も多いでしょう。
しかし残念ながらー いや、残念ではありませんが、2012年に人類が滅亡することはありませんでした。
高度な古代文明
古代文明の中には、現代の科学力をもってしても解明不可能な謎を遺しているものがあります。
その代表的な例が古代エジプト文明の「ピラミッド」です。当時の技術ではとても建造できそうにないピラミッドを古代エジプト人がどうやって作り上げたのかという謎は、今でも世界の研究者たちを悩ませ続けています。
先ほど少し触れた「オーパーツ」も、高度な古代文明の存在を示唆する証拠のひとつです。
「時代錯誤遺物」とも呼ばれるオーパーツの中にはのちに捏造と判断されたものも多いですが、1500年間野外で雨風に晒されていたにも関わらずほとんど錆びていない「デリーの鉄柱」や、
2000年以上前に作られた最古のコンピューターとも言われる「アンティキティラ島の機械」など、高度な古代文明が存在した証拠として、しっかりと評価されているものもあるのです。

宇宙人と古代文明
こうした古代文明の高度さには、宇宙人が関与しているとする考え方が存在します。
「古代宇宙飛行士説」というものです。この説によれば、ピラミッドやオーパーツなどは、宇宙人がもたらした技術で作られたのだそうです。
もちろんオカルトの域を出ない説ですが、1200~2000年も前に描かれた謎の巨大絵「ナスカの地上絵」や、2007年に発見されNASAが撮影した写真が公開された、
1000~8000年前に描かれたものかもしれない「トゥルガイの地上絵」が、不自然なほど巨大で、描くのに労力がかかるものだということを踏まえると、これらの地上絵が「宇宙人と交信するためのものではないか」と考えるのも、あながち突飛とは言い切れないでしょう。
古代文明の神秘を感じていただけましたか? 1500年もの間錆びない鉄柱を作るなんて、古代文明は本当にすごいですよね。地上絵についても、もっと詳しく知りたいと思いました。 興味を持った方はぜひ、ご自分で調べてみてください!
コメント