人々は、長年 宇宙に惹きつけられてきました。特に月は、今でもよく話題にあがります。
そんな月に、最初に着陸した地球人は、言わずもがな、アームストロングです。
実は、アームストロングは、今から50年前に、月に着陸しました。
人々はそのニュースに感動し、多くの人が関心をもちました。
しかし、過去には「本当は月に着いていなかった」という、フェイクニュースが出たのです。
どうして、そのようなフェイクニュースが出たのでしょう?
フェイクニュースの発端
どうして、そのようなフェイクニュースが出てきたかと言うと、1冊の本がきっかけだったのです。
その本とは、1974年にBill Kaysing氏が自費出版した「We Never Went to the Moon」。
このKaysing氏は、月面着陸が成功する数年前まで、宇宙開発関連企業で、テクニカルライターとして、働いていた経歴を持つ人物であるため、「この本はもしかすると、内部告発本なのでは!?」と考える読者がいたのです。
Kaysing氏は、この本で「月面着陸の時に、撮影されたように見える写真は、アリゾナ州のエリア51にある、スタジオで撮影したものである!」と書いたので、読者が勘違いするのも仕方がないように感じます。
しかし、このKaysing氏は、ロケットに関しては全くの素人。にもかかわらず、フェイクニュースを流してしまったのです。
「月面着陸が嘘だった」ということにつなげようとする、いくつかの理由が、この本には、書かれています。
もっともらしい理由①「星がうつっていない」?
まず1つ目のもっともらしい理由は、「宇宙の写真にもかかわらず、星がうつっていない」ということです。
なるほど、月面着陸の際に撮影されたと思われる写真は、確かに星らしい物体は、ほとんどうつっていないようにも思えます。
しかし、これは写真をこだわって撮る方はわかると思いますが、「黒つぶれ」という現象です。黒つぶれというのは、画面に明るいものと暗いものが、一緒にうつっている際に、暗いところが黒くうつってしまう状態です。
星は明るいと思われるかもしれませんが、月面は日光を反射しますので、月面の方が大変明るいのです。
そのため、背景が真っ黒にうつったのでしょう。
もっともらしい理由②「キューブリック監督が捏造に関わった」?
ここからは、もっともらしいと思える理由などではなく、推論に近いものになっていきます。
スタンリー・キューブリック監督は、捏造に関わった監督として、名指しで本で紹介されています。
キューブリック監督の「2001年宇宙の旅」という作品が、1968年に公開されていますが、これは月面着陸の前の年。このことから、映画の撮影と、月面着陸しているような写真を結び付けて、捏造だと言ったのです。
もっともらしい理由③「宇宙に行ったはずの3人がラスベガスに」?
もはや、理由にすらならないかもしれませんが、Kaysing氏は著書で、3人の宇宙飛行士は、宇宙に行っていることになっている期間に、ラスベガスで豪遊して過ごしたのではないかと言っています。
そして、証拠写真として食事内容を本にも掲載しています。豪遊は、派手なことが大好きだった、彼らのマネージャーが希望したのだと書いています。
もっともらしい理由④「宇宙飛行士が嬉しそうには見えない」?
これは、理由でもなんでもなく、ただの感想だと思いますが、宇宙飛行士が地球に帰ってきた時には、全然嬉しそうでなかったというのです。
「月まで行ったんだから、疲れているだけじゃないの・・・?」と思いますが、宇宙に行ったのならもっと嬉しそうなはずだと、思ったのでしょう。
結局のところ、捏造は実現不可能だった
これらの捏造は、今では否定されることの方が多いです。
実際の予行写真を見てみると、捏造と勘違いされそうな写真であることは、確かです。地球のとあるスタジオで、月面で撮影する写真撮影の練習をしたのですが、その写真だけを見ると、「月面着陸に行ったと思わせる、捏造写真なのでは?」と思うかもしれません。
ただ、アームストロング達がうつっている動画を見ると、その真相が見えてきます。
その動画は、かなりのスローモーションだったのですが、当時の技術では、長時間のスローモーション動画を撮影することはできなかったのです。
つまり、その動画はスローモーションに見えて、実際の速度で撮影された動画ということです。
捏造できる技術が、当時にはなかったというのは、大きな証拠ですね。
月面着陸は、人類にとって大きな1歩になりました。あまりにすごい技術の集約だったため、当時の人々にとっては、「こんなこと実現できるわけない!」と思ったのかもしれませんね。
参考 : popsci, など
コメント