UFOを目撃したことがある人は多いでしょうが、UFOを捕まえたことがある人は世界広しと言えどもそう多くはないでしょう。
今回のらららミステリーは、1972年に日本の高知県で発生した「介良小型UFO事件」をご紹介します。
タイトルからお察しの通り、本件は日本人がUFOを捕獲してしまったという実に奇妙な事件録です。
一連の騒動はマスメディアでも大きく取り上げられ、日本各地で大きな話題となりました。
果たして当時、高知県で一体何が起こっていたのでしょうか?
一連の出来事を詳しく解説していきたいと思います。
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事件の発端:のどかな田園に小型UFOが出現!
1972年8月25日、高知県高知市の東部近郊に位置する 介良地区で事件は発生しました。
当時の介良地区は、高知市に編入されたばかりで、のどかな田園風景が広がってはいるものの 人口はそれなりに多い新興住宅地でした。
そんな介良地区に住む仲良し3人組の中学生が、この事件の中心人物となります。
彼らは、その日もいつも通り3人で遊ぼうと住宅街に隣接する田園に入りました。
すでに稲刈りのシーズンも終わり、田園には彼ら以外に誰もいなかったと言います。
そうして日が暮れ始め、あたりが薄暗くなってきた頃のことでした。
3人は、田んぼの真ん中にゆらゆらと白色灯のような光が浮かんでいるのを見つけます。
彼らは最初、幽霊かと思って怯んでしまった様です。
しかし、その光は、地上1メートル程の高さで停止し、様々な色の光を明滅させながら回転していました。
その機械的な動きに「人魂ではない」と彼らは気づきましたが、得体の知れない物体に恐れをなしてその日は逃げ帰ったと言います。
びびらされた腹いせ? 中学生たちがUFOに攻撃開始!
田園に浮かぶ謎の物体を発見した翌日。
中学生たちは、あの光の正体を確かめるべく、昨日と同じ時間に目撃地点を訪れました。
すると、驚くべきことにあの謎の物体は昨日と全く同じ地点で浮遊していたのです。
それは光を放ちながら、地面に降りたり、浮かんだりを繰り返していました。
3人はしばらく遠目に観察していましたが 流石に近づく気にはなれず、その日も怯えながら帰宅していきました。
さらに翌日の夕方、中学生たちはまたもや同じ場所に向かいます。
その日も謎の物体は案の定 全く同じ場所にいましたが、昨日までとは違って光っておらず、地面に着陸したまま動く様子がありません。
3人はこの時初めて謎の物体をじっくりと観察し、それが銀色の灰皿のような物体・・・すなわちUFOであると気がつきました。
しかし何を思ったか、彼らのうちの1人がUFOにブロックを投げつけ、それに驚いてまた逃げ出してしまいます。
さらに翌日のこと。
UFOがどうなったか気になって仕方がない3人は、性懲りも無く例の田園を訪れます。
UFOは予想通り同じ場所にありましたが、前日までとは様子が違いました。
ブロックの衝撃で故障したのか、その日は浮きも光りもせずに土の上に転がっています。
それまでは「襲われるかもしれない」と恐怖していた彼らも、この日ばかりは、「もしかして、壊してしまったのでは・・・」
という別の恐怖で震えてしまったそうです。
中学生が、UFOを捕獲!・・・というか持って帰った!?
さすがに毎日見ていれば恐怖も薄れてきたのか、彼らは思い切ってUFOを素手で掴んでみました。
ソフトボール大のUFOは中学生でも簡単に持ち上げられるほど軽く、振ると内部でガラガラと音がしたそうです。
そして、あれほど強くブロックを投げつけたにも関わらず、UFOには傷ひとつありませんでした。
彼らはそれがUFOだと認識しつつも、既に壊れて危険はないと判断し、持ち帰ることにしました。
そして1人の父親に「空中に浮かんでいたUFOだ」と相談しますが、父親は「灰皿でも拾ったんだろう」と相手にしませんでした。
しかし数日後、例の田園でUFOを目撃した近隣住民が 他にもたくさんいたことが判明し、その特徴は、3人が目撃したものと証言が一致しました。
そこでようやく、3人が捕獲した物体は本物のUFOなのではないか・・・と噂される様になったのです。
そして始まるUFOへの拷問・・・!?
中学生たちは捕獲したUFOをどのように扱ったのでしょうか。
彼らは何を思ったか、「実験」と称してUFOを拷問にかけ始めたのです。
全力でブロックをぶつけても傷ひとつつかなかったため、UFOがとても頑丈であることは初めから分かっていました。
そこで中学生たちはまず、厚さ1センチ以下のUFOのヘリの部分を思い切り金槌で叩いて破壊を試みます。
ところが、いくら叩いてもUFOには傷も入らなければ、曲がることもありませんでした。
次に彼らは、UFOの底に細かい穴がいくつも開いていることに着目し、大量の水を用意して、宇宙人を水死させる気満々で UFO内部に水を注ぎ込んでいきました。
しかしいつまで経ってもUFOが満水になることはありません。
この他にも彼らは、UFOをドライバーでこじ開けようとしたり、紐でぐるぐる巻きにしたりと 様々な”実験を行いました。
しかし結局 UFOにダメージを与えることは出来ず、数々の拷問の末に「UFOは硬い」という不毛な結論だけが導き出されました。
UFO、ついに全力で逃走
中学生に拷問されている間、UFOは大人しくしていたわけではありません。
当初は完全に壊れたと思われていたUFOですが、実は度々、少年たちの元を脱走していたと記録されています。
彼らは実験を行う時以外は UFOをタンスの奥底に閉じ込めていましたが、少し目を離せばUFOは忽然と消えていました。
ところが不思議なことに、脱走したUFOは再びあの田園に出現していたそうです。
そのため 彼らは何度もUFOに逃げられていましたが、例の田園に行けば再び捕獲できることが分かっていました。
UFOを拷問にかけ、UFOが逃げ出し、またUFOを捕獲しに行く・・・少年たちはこんな嘘みたいな日々を何日も何日も繰り返しました。
しかし数日経ったある日、とうとうUFOが全力で逃亡を図ります。
それは運悪く、メンバーの1人が「タンスに入れておいたらいつの間にか逃げるから、自分の腕に縛り付けておこう」という名案(?)を実行した日のことでした。
彼がUFOを腕に縛り付けたまま自転車に乗っていると、突然UFOが暴れ出し、彼の腕ごと引っ張って飛び立とうとしました。
おかげで彼は自転車で派手に転倒し、気がつくと腕に縛り付けていたはずのUFOは忽然と消え、それ以来あの田園にUFOが現れることは無くなりました。
その1週間ほど後に近所の空中を漂っているところを発見されましたが 捕獲には至らず、その目撃証言を最後に介良地区での
UFOの出現は途絶えています。
「介良小型UFO事件」のまとめ
どうしてこの日からUFOは介良地区に現れなくなったのでしょうか。
もともと調査目的などで滞在していたUFOがミッションを終えて宇宙に帰っていったのか?
それとも、中学生たちの度重なる拷問に嫌気がさして 脱走していったのか?
・・・結局、真実は宇宙の彼方です。
これが、高知県の介良地区で発生した”介良小型UFO事件の概要です。
今でも発見すらされていないUFOを捕まえたばかりか、拷問まで加えていたというのですから、信じ難い事件です。この話を「中学生の嘘だ」と断ずるのは簡単ですが、この事件は 当時多くの研究者やメディアに追跡調査されました。証拠こそ見つかりませんでしたが、追跡調査に携わった人々からは「彼ら(中学生)が嘘をついているとは思えない」という意見が多く出ています。そもそも現地では 大人による目撃証言まで出ていることもあって、介良小型UFO事件は今でも「完全には否定できないUFO騒動」の一つに数えられているのです。その小さなUFOには 一体何が乗っていたんでしょうか。
小さな宇宙人が乗る有人飛行船だったのか、はたまた無人の調査艇だったのか・・・?謎が残るばかりです。
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